日清食品は、発売当時売れなかった“黒歴史”の商品だという「カップヌードル サマーヌードル」「日清のどん兵衛 だし天茶うどん」「日清焼そば熱帯U.F.O.」の3品を、7月3日に復刻発売すると発表しました。希望小売価格は各180円(税別)。
1995年に発売された「カップヌードル サマーヌードル」は、まだトムヤムクンなどで使われる“レモングラス”の存在が知られていない時代に登場したトムヤム味のカップヌードル。酸味と辛みがきいたすっきりとした後味のスープですが、当時はレモン味と誤解されたために売れなかった商品です。
2002年発売の「日清のどん兵衛 だし天茶うどん」は、緑茶が流行っていた頃にそのブームに乗ろうと開発された、“だし”に“天ぷら”と“お茶づけ”を組み合わせたどん兵衛。ほうじ茶の香りとわさびの風味が特徴でしたが、当時は商品コンセプトが伝わらず売れなかった商品です。
そして同じく2002年発売の「日清焼そば熱帯U.F.O.」は、タイの屋台で食べる“パッタイ風”の甘辛ソース焼そば。チキン、ポーク、魚醤をベースに、ローストナッツや香味野菜などで香りづけした味のソースですが、当時はその説明になっていない「熱帯」の名前から味の想像がつかずに売れなかった商品です。
同社は、そんな時代を先取りしていた3つの商品を、エスニックブームやだしブーム、タイ料理ブームの今だからこそ食べて欲しいと、味を再現しつつ再発売。また、それぞれの黒歴史を紹介するという自虐的なパッケージになっています。
特設サイトの「黒歴史トリオ」では、発売時の商品リリースをセルフツッコミ有りで公開。さらには当時の担当者をインタビューする特集、SNSで使える「黒歴史認定イラスト」などを公開しています。
(宮原れい)
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