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2020年から東海道・山陽新幹線で運転開始する新型車両「N700S」のデザインを、28日にJR東海が公開しました。N700系シリーズを進化させた新たな先頭形状「デュアル スプリーム ウィング形」に、東海道新幹線の象徴である「白地に青帯」を踏襲したカラーとなっています。
「N700S」は2007年に営業開始したN700系以来のフルモデルチェンジとなる車両。先頭形状は両サイドにエッジを立てることで走行風を整流するなど、さらなる環境性能の向上が図られています。前照灯にも省エネ化や照射範囲の拡大を狙って、新幹線初となるLEDライトを採用。また側面の青帯は先頭で、車両名の一部である“Supreme(スプリーム)”の「S」を表現します。
客室のインテリアデザインは、グリーン車は「ゆとりある空間と個別感の演出」、普通車は「機能的で快適な空間」をコンセプトに設計。停車駅に近づくと荷棚の照度が上がって荷物へ注意が促されたり、グリーン車では大型の側面パネルによって窓側の座席と荷棚が一体化し一人一人の空間が演出されるなど、さまざまなアイデアが取り込まれています。
座席に関してはグリーン車はN700系の「シンクロナイズド・コンフォートシート」を進化させ、リクライニング時に太もも裏側への圧迫感を低減するデザインに。フットレストも大型化、足元スペースも15%拡大しています。普通車も背もたれと座面が連動して傾くリクライニング機構を採用、全座席にコンセントを設置するなど、より快適に設計。
今回のデザインを反映した「N700S確認試験車」は、2018年3月に完成する予定です。
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ほかにも新幹線に車内荷物置き場を設けるといったインバウンド戦略を発表。