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ボーカロイドのパロディで生まれた「重音テト」、商用製品の権利保護のため商標化へ 同人での使用はこれまで通り
エイプリルフールネタで生まれたキャラクターがついにここまで。
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公式サークル「ツインドリル」がバーチャルシンガー「重音(かさね)テト」を商標登録申請したことを発表しました。目的は商用化された製品の権利保護であり、同人レベルでの使用を制限するものではないとのことです。
ボーカロイドの「キャラクター・ボーカル・シリーズ」が第2弾「鏡音リン・レン」まで発表されていた2008年に、第3弾を称するエイプリルフールネタとして生まれたキャラクター。発案された2ちゃんねる「ニュース速報(VIP)板」へ集まった賛同者によりプロフィールが設定され、偽のWebサイトやデモソングが同年4月1日に公開されました。
その後、同時期に配布が開始されていたフリーの歌声合成ソフト「UTAU」のライブラリーとして再利用する企画が立案。デモソングを歌った小山乃舞世さんの音声データで本当に歌えるようになり、UTAUを代表するキャラクターとして広く受け入れられてきました。CDやねんどろいどといった商品展開もされており、今回の出願はこれらの権利を保護するものと思われます。
出願にあたっては権利運用上の観点から、声やキャラクターデザインの権利者ではなく、両者の同意のもとサークルメンバー名義で行うとのこと。いわゆる同人レベルでの「重音テト」の名称使用に関しては、これまでの規約通り行えるとしています。
(沓澤真二)
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