Amazonで「荷物が指定日に届かない」「再配達の連絡ができない」など配送トラブル多発中? 配送業者「デリバリープロバイダ」が原因か
実は筆者も同じ事態に遭遇していました……。
6月末ごろから、一部のAmazon.co.jp利用者の間で「荷物が指定日に届かない」「再配達の連絡がとれない」といった報告が相次いでいます。特に配送業者が「デリバリープロバイダ」になっているケースで報告が多く(実は筆者もまったく同じ事態に遭遇)、「デリバリープロバイダとは?」というTwitterモーメントも作られるなど話題になっています。
Amazonカスタマーサービスに問い合わせたところ、デリバリープロバイダとは「Amazon.co.jpと提携している地域限定の配送業者の総称」であり、いくつかの配送業者をまとめてこう呼んでいるとのこと。Amazonのサイトを見ると「TMG」「SBS即配サポート」「札幌通運」「ファイズ」「丸和運輸機関」の5社がデリバリープロバイダとして挙げられています。
トラブル報告で多いのは「荷物が指定日に届かない」というもの。また、不在票が入っていないのに「不在のため持ち帰りました」というメールだけが届き、再配達の申し込みができない声も多くあがっています。
筆者が遭遇したのもこれとまったく同じケースで、7月2日午前に「当日お急ぎ便」で商品を注文し、Amazon.co.jpからも「本日中に到着予定です」という旨のメールが届いたものの、結局その日は商品未着。その後「不在のため持ち帰りました」というメールが届きましたが、その日は1日在宅しており、ポストにも不在票などは入っていませんでした。また、Amazon.co.jpからのメールには「配送業者に連絡して、再配達をお申込みください」と書かれていましたが、不在票がなく、「デリバリープロバイダ」と言っても配送業者が複数あるため、どこに連絡すればよいか分からない状態でした。
ひとまず筆者の荷物についてカスタマーサポートに問い合わせてみたところ、実際の配送業者はTMGで、Amazon.co.jp側のステータスもやはり「不在のため持ち帰った」になっているとのことでした。また、その日は在宅していたことを伝えると、「来たけどチャイムを鳴らさなかったのかもしれない」と回答。同じような報告があったかどうかについても聞いてみましたが、これについてはカスタマーサポートでは答えられないとのことでした。
実はデリバリープロバイダ自体は以前から使われており、2016年以前にも同様の報告はしばしばあがっていたようです。なぜ最近になって急に話題になったのかは不明ですが、過去に日経新聞が「ヤマト運輸がAmazonの当日配送サービスから撤退へ」と報じていたことを受け(関連記事)、ネット上では「ヤマトが当日配送から撤退した影響で、デリバリープロバイダの利用が増えたのでは」と推測する声もあがっていました。
この件について現在、Amazon.co.jp広報およびTMGにも問い合わせていますが、Amazon.co.jp側は折り返し待ち、TMG側は担当者不在で連絡がつかない状態となっています。
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