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福岡県宗像市の「宗像・沖ノ島と関連遺産群」を世界遺産に登録することを、ユネスコに7月9日に決定した。
同遺跡群を構成するのは、玄界灘の洋上に浮かぶ沖の島や宗像大社など。4世紀後半から9世紀末に至る祭祀遺跡があり、多くが良好な状態で残っているという。特に沖の島では8万点に及ぶ神への奉献品が発見され、すべて国宝に指定されており、「海の正倉院」とも呼ばれている。
5月に国際記念物遺跡会議(イコモス)は構成資産8件の半数を除く形での世界遺産登録を勧告していたが、要望通り全件登録されることとなった。
宗像大社の宮司は「当初のイコモスの勧告は大変厳しいものではあったが、政府や地元行政機関をはじめ、大勢の方々の献身的な努力により、私たちの主張が認められた。今後は宗像の歴史文化に秘められた先人たちの叡智を基に、未来に向けた取り組みを地域の人々とともに考えていきたい」と公式サイトでコメントしている。
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