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ホテルに置いてある「聖書」の正体とは?

自由に持って帰ってOK。

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 ビジネスホテルに泊まった経験がある人は多いことでしょう。別に大して豪華なわけでもないけれど、どことなく気分が高揚するあの感覚……。国内出張などで普段と違う街にいたりする場合は、よりその傾向が強くなるかもしれません。

 なんとなくソワソワして、備品をいじります。とりあえず全ての引き出しを開けてみます。すると見つけることができるのが……そう、聖書です。

 キリスト教とはまるで関係なさそうなホテルでも、ひっそりと置かれていることが多い新約聖書。あの聖書はいったいどうして置かれているのでしょうか?

無料で備え付けられている

 ホテルに備え付けられている聖書をよく見てみると、「日本国際ギデオン協会」と書かれていることが多いです。

 その本部である「国際ギデオン協会」は、ホテルや病院、学校などに聖書を無料で配布している団体で、1899年の創立以来、全世界で20億冊以上の聖書を配布してきたそうです。日本国際ギデオン協会のWebサイトにあるQ&Aには、以下のような記載があります。

02 ギデオン協会は「教会」ですか?

いいえ、本協会は「一般財団法人 日本国際ギデオン協会」が正式名で、その規約にある通り「聖書の国内外での贈呈および備え付けの事業を通じて、キリスト教の伝道活動を後援し、もって国民の心身の健全な発達と青少年の育成、および豊かな人間性の涵養に寄与すること」を目的として組織されています。ですからギデオン協会はキリスト教の「教会(Church)」とは違い、特定の教団や教派に属しているものではありません。また、いわゆるキリスト教の異端と呼ばれる「統一教会(世界基督教統一神霊協会)」「モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)」「エホバの証人(ものみの塔)」等とは、一切関係ありません。

ホテルの聖書は持って帰ってOK

 もしホテルに置いてある聖書が欲しくなったらどうすれば良いのでしょうか。

 ホテルの備品のように見えるためとまどってしまいますが、日本国際ギデオン協会に問い合わせてみたところ、気軽に持って帰って良いようです。

 信者でない人に聖書を配ることをひとつの目的としている団体なのですから、当たり前といえば当たり前なのですが、あまり知られていない事実かもしれません。

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