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「犬にぶどう、レーズンを与えるのはNG」動物病院が注意喚起 どんなリスクがあるのか院長に聞いてみた

犬は甘いぶどう、レーズンを好む傾向があるのですが……。

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 犬にぶどうやレーズンを食べさせると、急性腎不全を起こす可能性があるという注意喚起のツイートが話題になっています。嘔吐、下痢などの症状が現れるおそれがあり、最悪の場合、死に至るとのこと。


犬がぶどう、レーズンを食べると急性腎不全のおそれ犬がぶどう、レーズンを食べると急性腎不全のおそれ ぶどう、レーズンを犬に与えるのはNG

 神奈川県にある藤井動物病院は毎年のように、「犬にぶどうをあげてはいけない」とツイート。体重4.5キロの犬の場合、レーズン14グラム、ぶどう85グラムと少量で毒性を示し、急性腎不全の原因になることがあるといいます。

 同院院長に話を伺ったところ、ぶどうを与えるのは犬、猫ともに危険。しかし、猫と違って、犬には甘みが分かるため、喜んで食べてしまう傾向があり、特にリスクが高いそうです。たとえ好物でも与えるべきではない、飼い主にとって悩ましい食物というわけです。

 個体差はありますが、大型犬でも1パッケージ丸ごと摂取するのは危険。これくらいの量を盗み食いしてしまい、嘔吐や下痢、虚脱、食欲不振といった症状が現れるまで飼い主が気付かないこともあるそうです。

 院長によれば、ぶどうを食べた犬が連れてこられた場合、「吐き出させて対処する動物病院が多いだろう」とのこと。ただし、飼い主がそもそもぶどうの危険性を知らないなどの理由から、「よく分からないが、いつの間にか体調が悪くなっていた」としか認識しておらず、病院側で原因が特定できないこともあるといいます。

 藤井動物病院ではぶどうによる死亡例は無いものの、ペットにあげると危険な食べ物は多いため、ぶどうに限らず注意が必要とのこと。例えば、たまねぎが犬、猫に有害という話はよく知られていますが、実はその煮汁も危険という点まで理解している人は少ないのだそうです。

 同院のツイートによれば、その他にもアボカドやきのこ類、熟していないトマト、ほうれん草……など、与えてはいけない食物は多岐にわたります。これだけあると、ちゃんと知っているつもりでも、意外と知識が抜け落ちているかもしれません。ペットを飼っている方は時折、再確認するようにしてみてはいかがでしょうか。


犬がぶどう、レーズンを食べると急性腎不全のおそれ 種類が多く、覚えるのはちょっと大変そうですが、ペットの健康を守るためにはしっかり押さえておきたいものです

マッハ・キショ松

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