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シロナガスクジラの全身骨格標本を、ロンドン自然史博物館が7月13日(現地時間)に展示しました。中央ホールの天井から、全長25.2メートルの標本を宙づりにする豪快なディスプレイ。現地で見上げたらさぞ壮観でしょうね……。
クジラは1891年にオックスフォード・ハーバーへ打ち上げられていたところを、同博物館が買い取ったもの。2015年までは哺乳類ギャラリーで部分的に展示されていましたが、その後本格的な展示への取り組みが始まりました。
標本を構成する骨は221本。脊椎の間を新聞紙で埋めるといった、1930年代に施された古い処置が残っていたといいます。そこで保全チームは欠けた右ヒレを3Dプリンタで補修するなど、新たな手法で全身の骨格を形成しました。
3年かかったという作業の様子
地上にはキリンや恐竜の骨格標本も展示されており、館長は「クジラを現存する種と絶滅種との間に置くことは、生命の脆弱さと私たちの地球に対する責任を強く思い起こさせるものです」とコメント。「持続可能な未来作り」の象徴として、クジラは「ホープ」と名付けられています。
(C)The Trustees of the Natural History Museum, London
(沓澤真二)
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