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「空間に配置された誰かの記憶を、尾行してみる」――そんな不思議な体験ができるAR(拡張現実)システムが、Twitterで公開されました。風景にスマートフォンをかざすと、かつて他人が歩いた道筋を白線で表示。その人が過去に見た風景も定期的に表示されるので、まさに他人の記憶を追体験できます。
デモを公開したのは開発ユニット「AR三兄弟(@ar3bros)」の川田十夢さん(@cmrr_xxx)。「かつて誰かが見つけたこと。誰かに伝えるまでもなく、忘れられてしまうこと」を、丸ごと保存できる仕組みが世界に必要なのではないかという思いから開発したそうです。
編集部が取材したところ、半年間の空間と時間にまつわる研究を経て、2週間で開発したとのこと。OpenGLやPointCloud、MotionTrackといった技術を複合的に用いているそうです。Twitterでの好評を受けて、開発は継続。他人の道のりを地図のように見渡せる機能も披露しています。
いま公開しているデモは、川田さんの完成イメージの30パーセントに満たないそうです。しばらく様子を見て、このままアプリとしてリリースしてほしいとの要望が高まれば、誰もが簡単に使えるものを今秋くらいに正式リリースしたいとのこと。川田さんは8月1日に新宿Naked Loftで開催するイベント「真夏のVARIETY by AR三兄弟 〜拡張がMORIMORI〜」で、今回のシステムの最新バージョンも“ちらっと”公開するそうです。
画像提供:川田十夢さん(@cmrr_xxx)
(沓澤真二)
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面白いARの使い方。