「夏場の犬の散歩前に、飼い主の手で地面の温度を確認しましょう」という新習慣「#わんタッチ」を、犬の社会課題を獣医学研究者と共に考えるブランド「docdog(ドックドッグ)」が推進しており、7月28日に特設サイトがオープンしました。
犬の肉球は地表面温度が43度以上になるとヤケドのリスクがあります。夏の地表面温度は約65度(2017年7月・docdog調べ)まで上昇することがあり、熱を吸収しやすいアスファルトは日没後も温度が低下しにくい状態です。しかし、docdogが実施したアンケートでは約9割の飼い主さんが「肉球のヤケド予防をしていない」という調査結果となりました。
そこでdocdogは、誰でもすぐに始められる新習慣として「#わんタッチ」を推進しています。「#わんタッチ」は、散歩前に飼い主が手の甲(手のひらより温度を感じやすい)で地面を5秒間タッチして温度を確認するアクション。「熱い」と感じたらすぐに手を離してその時間帯の散歩を控えれば、犬の肉球ヤケドを未然に防ぐことができます。
特設サイトには、「#わんタッチ #docdog」というハッシュタグをつけてInstagramに投稿された写真を紹介するコーナーが設けられています。また、わんタッチのサポーター店舗(ドッグカフェ・トリミングサロンなど)を通して、このプロジェクトを広めるためのオリジナルシリコンバンドを配布する予定とのことです。
【docdog lab.獣医師からのコメント】 今年も猛暑の季節がやって参りました。皆さん存知の通り体温調節が苦手な犬にとって、夏の暑さは大敵です。熱中症対策はもちろんですが、肉球の火傷にも注意を払っておくことが必要です。我々が生活している環境は、地面の大部分が日差しによる熱を吸収しやすく、蓄熱しやすいアスファルトやコンクリートによって覆われています。そのため、今回の調査からわかるように夏季の地表面温度は65℃以上にも達します。ここで注目すべきなのは、外気温と地表面温度の差です。素足で外を歩くことのない我々が、地面の温度を気にすることはほとんどありません。しかし、愛犬と外出をする際には、我々が体感で得られる“暑さ”以外に足元の温度も気にしていただきたいのです。体感的に多少涼しさを感じてくる夕方頃であっても、日中の暑さによっては地面はまだ十分に熱を持ってることも考えられるからです。また、肉球の火傷に至らなくても足裏に熱さを感じることで愛犬がストレスを感じる要因にもなります。「#わんタッチ」は誰でも簡単にすぐにできる、愛犬への思いやりアクションです。散歩前や、散歩中に愛犬が日陰等の涼しい場所でうずくまる、日なたでは速足になるなどの様子が見られたときにはぜひ地面の温度を触って確認してみてくださいね。(docdog所属獣医師 御神村友樹先生)
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路上にもかかわらず素足で、かなり厳しい生活を送っているようです。