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DeNAは8月9日に行った決算発表会で、記事盗用や不正確な内容で批判を浴びた医療情報サイト「WELQ」を再開しない方針を明かしました。
同社は8日、同様に閉鎖中のファッション系メディア「MERY」を、小学館と共同設立した新会社運営の下で再開すると発表したばかり。MERYを再開するにあたっては、旧サイトの記事は一切使用せず、新しい体制で記事を作成していくことが発表されていました。ねとらぼではDeNA広報にMERYや、その他閉鎖中のサイトについて、今後の運営方針について取材しました。
DeNA広報の回答
――MERYの再開時期はいつを予定しているか
DeNA広報 年内を予定している。
――守安代表からはMERYが軌道に乗れば、それ以外のサイト再開も検討したいといった発言もあったが、具体的にどのサイトを再開するか決まっているのか
DeNA広報 唯一決まっているのはWELQは再開しないということ。現時点で他サイトの再開について前向きに考えている事実はなく、そもそも議論にも入っていない、全くの白紙の段階。また小学館が参加する以上、従来のサイトとコンセプトが全く異なるため、少なくとも同じ体裁にはならない。
――旧MERYの運営会社だったペロリは、新MERYにはどういった関わり方を予定しているのか
DeNA広報 ペロリは新MERYには一切関わっていない。旧MERYにまつわる問題に対しては、引き続きペロリが対応している。
新規MERYについて会見では、記事編集のノウハウは小学館の力を借りることで、健全なメディアとして運営していきたいねらいが語られました。問題の多かった旧体制から本当に健全化ができるのか、注目が集まります。
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