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自動車の自動運転サービスの全国初となる実証実験を栃木県栃木市道の駅「にしかた」で開始すると、国土交通省が発表しました。
実験は高齢化が進行する中山間地域における人流・物流の確保のため、「道の駅」などを拠点とした自動運転サービスを2020年までに社会実装することを目的としたものです。
同省の計画するサービスでは、スマートフォンなどで呼び出しシステムを操作すると、自動運転制御センターを経由してステーションから車両が発進。路面に敷設された電磁誘導線を認識して進むことで、道幅が狭く一般車両が走りにくい道での安全性を確保しながら円滑な移動が可能に。これによって、宅配や農産物のための物流確保、買い物や病院に行くための生活の足の確保、観光や雇用創造による地域の活性化が期待できるとしています。
今回の実験に使われる車両はディー・エヌ・エーのバスタイプ。6人乗りで時速は10キロ。事前に経路データを取得し、GPS、IMU(角度や加速度などを計測し物体の位置を割り出す慣性計測装置)により自車位置を特定し、規定のルートに従って走行することが可能です。実験開始式は9月2日14時30分。道の駅「にしかた」多目的広場にて14時から受付となります。実験は9月9日まで行われ、これによって周辺道路の一部が交通規制されるとのことです。
また茨城県常陸太田市や長野県伊那市、岡山県新見市など全国13カ所でも順次同様の実証実験を実施。そのほか5カ所でもビジネスモデルのさらなる具体化に向けたフィージビリティスタディ(机上検討)が行われます。
(エンジン)
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