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「ゼルダの伝説 時のオカリナ」発売18年目にして新たな裏技が発見される 「Wrong Warp以来の発見」と称賛、スピードランへの影響は

Nintendo 64実機では再現不可能とのことですが、スピードランのレギュレーション次第では大幅更新の可能性も。

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ゼルダ 時のオカリナ 裏技

 発売から18年が経過した現在でも、いまだに研究され続ける「ゼルダの伝説 時のオカリナ」にて新たな裏技(グリッチ)が発見された。発見者はYouTubeユーザーexodus122氏。まだ名称がついていないその裏技の内容は、「時期を問わずアイテムを装備する」というもの。「ゼルダの伝説 時のオカリナ」は少年期と青年期に分かれており、時期によって装備できるアイテムが異なっている。少年期に青年期専用アイテムを、また逆に青年期に幼少期専用のアイテムを装備できるようになるというのが今回の裏技だ。



 手順は非常にシンプル。メニューのアイテム画面にて装備したいアイテムにカーソルを合わせてRボタンを押しマップ画面に移る。そしてマップ画面にてZを押し、アイテム画面へと戻るアニメーション中に左を押したまま装備した箇所のCボタンを押す。入力自体はシンプルであるが、左とCボタン入力は一瞬の特定の1フレームのみ受け付けるので、やや判定はシビアだ。入力が成功し、アイテム画面が表示されればCボタンの項目に装備できるはずのないアイテムが並ぶ。この裏技は実機で再現すると一部のアイテムは壊れるのことで、エミュレーターでプレイする時のみアイテムが正常に機能するようだ。exodus122氏は、実際に青年期のリンクが「デクの棒」を持つ、少年期のリンクが「ハンマー」を持つプロセスを実演している。

 普通のユーザーにとっては、この裏技はただ時代を超えてアイテムを装備できるというだけに過ぎないだろう。しかし、速さを追い求め「ゼルダの伝説 時のオカリナ」をクリアしようとするスピードランナーにとっては大きな意味を持つ。これまで「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のスピードランにおいては、メモリを操作し好きなアイテムを入手できる「Get Item Manipulation」と本来移動する場所とは異なるエリアへワープする「Wrong Warp」が頻用されていた。「アイテムの入手」「ワープ」は揃っていたが、アイテムの装備の制限からは逃れられなかったわけだ。今回の裏技によって、時期を超えたアイテム装備の制限から解き放たれ、よりスピードランにおける攻略の選択肢が大きく広がったことになる。動画のコメント欄では今回の発見は前出の「Wrong Warp」以来の発見であると称賛されている。


ゼルダ 時のオカリナ 裏技 透明のハンマーを握る少年リンク

 この裏技が発見されたのは8月14日であるが、スピードランナーZFG氏は早速実践にて使用してみせた。『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のスピードランにはさまざまなルールが存在するので、今後も実用例が増えていくことだろう。ちなみに、この裏技は『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』にも応用して利用することが可能で、その場合には「ゾーラの卵」を無限に増殖できるほか、さまざまな用途が生まれつつあるとのこと。この「時代を問わずアイテムを装備する」裏技がコミュニティに与えた衝撃は大きい。

【UPDATE 2017/08/15 21:00】 本文の裏技の再現性に関する記述を一部加筆・修正しました。

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