神奈川県の水族館で撮影されたキャベツを食べるウニの姿が、「こんなに躍動感あふれるウニは初めて見た」「むしゃむしゃ」と話題になっています。
投稿者によれば、この写真は京急油壺マリンパークで撮影されたもの。キャベツに群がったウニたちが、トゲだらけの体の一部でキャベツをくわえています。あ、真っ黒で分かりにくいけど、ウニさんの口ってそこにあったんですね。
普段は見ることがないウニのアクティブな食事シーンに、Twitter上では「キャベツ食べるのか」「陸の食べ物でも大丈夫なんだ」などの反応が。海中で出会うチャンスはほとんど無いであろう新鮮なキャベツを、おいしそうに食べる姿に驚きの声が続出しています。また、そんな意外な一面に「『まっくろくろすけ』っぽい」「なんかかわいい」とキュンキュンしてしまう人も現れており、「ウニ萌え」という新たなジャンルが爆誕しているもよう。
実は、ウニは雑食性の生物で、そのエサの幅広さは「なんでも食べる」と評されるほど。羅臼漁業協同組合のWebサイトには「(飼育している水槽に)冗談でバナナを入れたところ」、きれいに平らげてしまったというエピソードが掲載されています。
今年4月、そのような性質を利用したムラサキウニの養殖技術の開発が、京急油壺マリンパークらにより行われることが発表されました。同水族館がある三浦半島はキャベツの名産地なのですが、出荷できない割れたキャベツの処理が問題に。それをウニに食べてもらうことで、有効活用しようというわけです。ちなみに、6月末に開催された試食会のレポートによると、キャベツで育てたウニは苦味や磯臭さが弱く、「マイルドな旨味と甘味」のある「上品な味」だったとのこと。
画像提供:カワウソの赤ちゃんさん(@rami_zoni)
(マッハ・キショ松)
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