高田馬場「韓国料理マニト」の「赤字セット」が安くてうますぎます! 1人前1580円で4種類のお肉が600グラムって、本当に赤字になっちゃうんじゃないの!? っていうか1人じゃ食べきれないんじゃないの!? ということで、お店を取材しました。
訪れたのは高田馬場駅2番出口から徒歩5分程度のところにある「韓国料理 マニト」。たびたびSNSで話題になる人気店なので予約したところ、「赤字セットは結構量ありますよ、お1人さまの予約で大丈夫ですか……?」と心配されたため、編集部から黒木記者とコンタケ記者にも来てもらいました。
乾杯後、早速注文したのはお目当ての「赤字セット(ダブル)」。サムギョプサル、牛カルビ、豚トロ、日替わりのお肉(取材日は豚のカシラ)が1人前で600グラムも出てきて1580円という衝撃のメニューです。
先に届いたカクテキ380円はデフォルトで大盛り。「おいしいですね」なんてパクつきながらワクワク待っていると、「赤字セット」が運ばれてきました! おすし屋さんでよく見る「すしげた」にうず高く盛られた肉は今にもこぼれんばかりのボリュームです。取材のために食事を抜いてきたというコンタケ記者は、肉に鋭いまなざしを向け「良い肉ですね……」とつぶやいています。
と、カワイイ女性店員さんが高級ステーキハウスなどで見かける巨大なペッパーミルを持って登場。こちらのお店ではお肉を焼く前に黒コショウをガリガリッと削ってくれるサービスがあるのです。また全てのお肉はオリジナルブレンドの塩で食べるため、タレはないという説明も受け、がぜんワクワク度が高まっていきます……!
まずはお店の中でも人気が高いというサムギョプサルからいただいてみます。カリッと焼けた表面からしたたる脂がなんとも食欲をそそります。口に入れるとじわーっと肉のうまみ、そして脂の甘みがあふれ出してきます。肉厚でかむほどに感じられる肉の味、マジでうまい……。脂のしつこさもなく、サムギョプサル専門店顔負けのおいしさについつい箸が進んでしまいます。
続いては牛カルビです。こちらは赤身のおいしさがしっかりと感じられるお肉で、「あぁ、今肉食ってる」感を最大限に感じられます。こちらもお塩で食べるため、リーズナブルなお店にありがちな“タレでごまかす”が全く通用しないスタイルですが、お塩がうまくお肉のうまみを引き出してくれて最高です!
続いては豚トロです。豚の頬から肩の部位(ネック)で、サクサクッとした食感とマグロのトロのような脂身が人気です。こちらは濃厚な脂の甘さがしっかりと感じられ、お酒のおつまみにもなりそうです。脂っておいしい……!
最後は筆者が初めて食べる部位、豚のカシラです。こめかみから頬にかけての部位だそうで、コリコリとした食感が特徴です。脂身は少ないものの、肉のうまみではこの日のメニュー随一。癖になるおいしさでした!
「600グラム」という数字にビビっていたものの、あまりにもお肉がおいしかったのであっという間に3人で完食してしまいました。さらに「もう少しお肉を食べたい」「でも600グラムは食べ切れるかなぁ」と話していると「ハーフサイズ」の文字を発見。同じメニューが300グラム980円で食べられるというので、秒速で追加注文しました。またチョレギサラダ食べ放題(1人あたり200円)を注文すれば無限にサラダを食べていいというのでこちらも注文しました。
「チョレギもおいしい」と話していたら、2巡目のお肉が来ました! 今回もしっかりと黒コショウをかけてもらえます。食べ進めながらやっぱりどのお肉もおいしいなぁと思っていたのですが、追加注文したチョレギサラダと一緒に食べれば、サラダのドレッシングがお肉にマッチしてさらにおいしいかったので、味変にオススメです!
何をどうしたらこんなに安くおいしい料理が提供できるのか、店長で本部長の李さんを取材したところ、「マニトという店名は韓国語の『マニ=たくさん』『ト=また』という意味から来ています。『いっぱい食べてまた来てください』という思いで、極限までコストカットして提供しています」とのこと。同店は大久保に本店があり、肉の卸業を行っていることや、人件費の削減ができたことなどから現在の料金でも商品が提供できるのだといいます。
赤字セットは本当に赤字なのか聞いてみると「全く利益が出ないというとウソになってしまいますが、利益率は限りなく低いです」と笑顔を見せつつ、「一番大事なのはお客さんが喜んで食べてくれることなので、がんばって安く提供しています」と話してくれました。
しめは李さんオススメのスンドゥブチゲ780円。こちらも3人でシェアすることができるほどの量があり、優しいお豆腐の味とあさりの濃厚なうまみ、そしてからみを程よくマイルドにしてくれる生卵が相まって最後までおいしく食べられました。
店内は学生やサラリーマンなどで混雑しているので、訪れる際には予約がオススメです。また女性でも気軽に訪れることのできる雰囲気のお店なので、本場風の“塩焼きお肉”をぜひ楽しんでほしいです。
(※記事中の価格は全て税別)
(Kikka)
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