「なぜかミサイル情報を知らせる緊急メールが届かなかった」――そんな人はいざというときのため、届かなかった理由を確認しておきましょう。
そもそもJアラート(全国瞬時警報システム)とは緊急地震速報のような自然災害情報や、大規模テロや弾道ミサイル情報など、緊急時に国民保護を目的として発令されるもの。防災行政無線や携帯電話各社とも連携を取っており、ひとたび発令されると屋外スピーカーや緊急速報メールなどで情報が自動的に流れる仕組みになっています。
まず確認したいのが所有している携帯電話の種類。消防庁によると、携帯大手事業者のユーザーであればほとんどの機種が対応しています(一部の古い端末は受信できません)。事業者ごとにサイト上で対応端末の一覧を公開しているので、自分の携帯が緊急メールに対応しているか、念のため確認してみると良いでしょう。端末が対応していても設定でOFFになっていたら意味がないので、設定の確認も忘れずに(初期設定は原則ON)。
また、特に確認が必要なのは格安スマホ(MVNO)に契約している場合。iPhone端末であれば基本的に受信可能ですが、Android端末は機種によって対応していないこともあり、事業者によっては「Yahoo!防災速報」アプリのインストールを推奨している場合もあります。同アプリはiPhone用とAndroid用があり、端末が緊急メールに非対応であっても、アプリさえインストールしていればアプリ上で受信可能に。端末が対応しているかどうか分からないという人も、アプリを入れておけばひとまず安心です。
なお、Jアラートは全国で一斉に流れるものではなく、危険と判断された地域に限り発令れるのも一つの特徴です。
8月29日5時58分ごろに北朝鮮のミサイルが日本列島上空を通過しましたが、この件でアラートの対象地域だったのは北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県、長野県でした。この場合、対象地域外に居る人にはメールは届きません。ネット上では首都圏のTwitterユーザーから「届かなかった」という声も多く見られましたが、東京は対象外だったので、機種に関係なく流れなくて当然だったわけです。
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本日6月23日より、全43局でテレビ放送。