「池袋ウエストゲートパーク」の舞台・池袋西口公園、2019年に野外劇場へ大改修 ドラマの印象一新する狙いも
日常の憩いの場でありつつ、オーケストラコンサートなどさまざまな芸術を発信する場にも。
ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」の舞台としても知られている池袋西口公園(東京・豊島区)の大改修計画を、9月6日に豊島区の高野之夫区長が月例記者会見で発表しました。オーケストラコンサートなどができる野外劇場としての機能をもつ、新たな文化と憩いの空間に刷新する計画で、2020東京五輪前の2019年10月末までに完成させる予定です。
池袋西口公園は1970年に開園、1990年に目の前に東京芸術劇場がオープンするのに伴い再整備され、現在の形に。中央に噴水、人をかたどったオブジェがある他、2002年には地元の寄付で60平米の野外ステージも建設され年間数十回イベントが開催されています。しかし全体的に老朽化が進んでおり、地元から整備の要望があがっていました。
新たな改修計画では公園全体を円形にデザイン。大型ビジョンを備えた常設ステージ(62平米)をもち、中央に仮設ステージ(130平米)やイスを設置することで大型の野外劇場として利用できます。収容人数は立ち見含め1500人ほど(席数200)。隣の東京芸術劇場と連携してクラシックコンサートを開催するなど大小さまざまなイベントで利用し、区が掲げる国際カルチャー都市を目指して芸術をより発信する狙いです。
園内には案内機能を持つカフェも併設し、日常的に憩いの場として利用できる設計に。災害時にも仮設テントを建てて防災広場となるなど、池袋西口駅前という立地を最大限に引き出して整備していきます。工事は2019年1月に着手し、池袋駅東口の新区民センターや中池袋公園を含めたエリア「Hareza(ハレザ)池袋」(工事中)と同じ時期に完成する見込み。
公園は2000年に人気を博した「池袋ウエストゲートパーク」の舞台として有名で、長瀬智也さん、窪塚洋介さん、山下智久さん、宮藤官九郎さん(脚本)など出演関係者の人気の火付け役ともなりました。月例記者会見でも区長の話題にのぼり、同作によって公園の知名度が上がった一方で、B-BOYファッションやギャングなどのイメージも定着し続けているため、再整備にはそのイメージを一新する狙いもあるといいます。
(黒木貴啓)
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