LINEの「みんなの物語」シリーズ動画「ワンチャンワンドキ! JK用語でJKの1日を再現してみた」が話題となっています。同社がリサーチした、JK(女子高生)の間で使われる最新の流行語をもとに構成された短編ドラマ。開幕から「マ!?(本当に!?)」「マジ卍!(信じられない!)」などとパワフルな言葉が躍っており、中年たる筆者にはなかなか難解です。
主人公の“ひな”が、「好きピ(本命)」の“りょうま”と過ごす甘い夢から目を覚ますと、スマホには彼からのイミフ(意味不明)なメッセージが。困惑して返信もそこそこに登校すると、友人から「BFF(Best Friend Forever)」とデコられたパンケーキで「オメタン(誕生日おめでとう)」と祝福され、すっかり「テンアゲ(テンション上がる)」です。
そしてスマホで動画を見ながら「なしよりのあり(なくはない)」「ありよりのなし(やっぱりなし)」「よき? のき?(イイの? ダメなの?)」と楽しくおしゃべり。テンアゲが極まって、「卍卍(イェーイ)」「卍からの卍(イェーイからのウエーイ)」と動画を撮り始めるはしゃぎっぷりです。それにしても卍の汎用性が高い。
その後昼食をウマタン(おいしい)とほおばっていたひなですが、朝にりょうまへ送ったメッセージが「未読ブッチ(読んですらいない)」だと悩み、「ぴえ〜ん(泣ける)」と急に悲しむことに。「落ちてる(元気がない)」「カマチョ(かまってほしい)」状況をアピールし始めたのを見かねた友人の策が成功して、りょうまから放課後会いたいとLINE通話をもらえました。もちろん返事は「オケツ(OK)」です。
待ち合わせ場所の体育館へ行くと、そこには長いマットを整えて待つりょうまの姿が。唐突な連続バック転で迫ってきた彼から「HAPPY BIRTHDAY! 卍」と祝福されて大喜びです。りょうまの未読ブッチは、これを練習していたせいだったんですね。
最後に朝のイミフなメッセージを「デコ読み(デコ文字だけ読む)」と言われ、隠されていた「アモーレ(愛してる)」の意味を知り幸せいっぱいのひな。なるべくツッコむのを我慢して淡々と説明してきましたが、お前ら意味わかんねーよ勝手に末永くお幸せに!
対訳付きだったおかげでどうにか理解できたこのドラマ。登場した38の用語は、LINEが女子高生ユーザーを対象にした調査(有効回答数1384)によると、一定の認知度は得ているようです。特に「イミフ」は92%、「ワンチャン(チャンスある)」は83%、「卍」は78%と広く認知。卍そこまでかよ……。
ただし「BFF」「なしよりのあり」「未読ブッチ」の認知度は30%台と、すべてが認知されているわけではないもよう。さらにこの動画を、ある女子高生Twitterユーザーが「最近のJK用語にはついていけてない」と紹介した結果、4万以上リツイートされたこともあり、あらゆるJKがテンアゲで卍卍なわけではないようです。
(沓澤真二)
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