小学生の時机の中に「引き出し」と「お道具箱」のどちらを入れていたかを巡って、ネット上で意見が別れています。マンガボックスで『Dearほっく』を連載する、浅川デニムさん(@NEO_ont)による2ページのマンガツイートから話題になりました。
このマンガによると、浅川デニムさんは小学校の時机の中にプラスチック製の「引き出し」を入れていたそうなのですが、担当さんの住んでいた地域では「お道具箱」という箱を使っていたそうです。学校によって、机の中に入れている“箱”の形状が違う……?
リプライ欄では「引き出し派」と「お道具箱派」真っ二つに分かれており、お互いに「何それ?」状態。また、ねとらぼ編集部内で統計を取ってみたところ、以下のような結果になりました(順不同)。
- 東京都:お道具箱(2人)
- 神奈川県:お道具箱(2人)
- 千葉県:お道具箱(2人、ただし内1人は県内の別小学校に転校して引き出しに)
- 静岡県:お道具箱
- 群馬県:引き出し
- 秋田県:引き出し
- 青森県:お道具箱
- 鹿児島県:引き出し(県内で3回転校して全て引き出し)
- 福岡県:引き出し
- 北京の日本人学校:お道具箱
関東は全部お道具箱かと思いきや千葉県内に引き出しの学校があったり、そもそも千葉県内でも分かれていたりと法則性が謎です。ちなみに筆者は神奈川県でお道具箱の内の1人なのですが、引き出しの存在を浅川デニムさんのツイートで知って「何それ?」状態でした。
これはどういうことなのか、「よいこのおどうぐばこ」を1971年から販売しているデビカに話を聞いてみました(ただし以下の回答は、「都内にある同社の近隣小学校へのヒアリングを元にした回答」とのこと)。
まず、お道具箱を使っている学校と使っていない学校があるのはなぜなのかについてですが、各学校学年主任の先生の判断で決めるところが多いそうで、先生方の考えによるところが大きいのではないかとのこと。また、いつ頃から使われ始めたのかについて、正確な時期は分からないものの、30年ほど前からお道具箱を使用している学校があることは確認できているそうです。
また、お道具箱は多数のメーカーが作っていますが、どれを使うかは学校の先生の判断や学納業者の選定によるところが大きいのでは、との回答。
しかし、使われている地域や、昔に比べて使う地域が増えているのか、使われ始めたきっかけについては、「分からない」とのことでした。また、文部科学省の教育財政室にも話を聞いてみましたが、こちらも「お道具箱については把握していない」という回答でした。
どちらがどの程度使われているのか、どの地域でどれほど使われているのか、一部謎の残ってしまった「引き出し」と「お道具箱」。日本の小学校における、不思議な風習の1つかもしれません。
画像提供:浅川デニムさん
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