高橋名人、毛利名人、そして橋本名人が一堂に会するという、80年代にファミコンをこよなく愛していた「ファミっ子」にとっては夢のようなできごとが実現! 高橋名人の公式Twitterおよびブログに投稿されたこの3ショットに対し、「懐かしい!」「黄金トリオの貴重な3ショットをありがとうございます!」「すごすぎて言葉にならない」といった、驚きと興奮の入り混じったネットユーザーのコメントが投稿されました。
ファミリーコンピュータ、すなわちファミコンが大ブームとなっていた80年代当時、子どもたちにゲームの楽しさをアピールするため、ゲーム会社はゲームが得意な「ファミコン名人」を次々と送り出しました。それぞれ独特の個性や技を持っていた彼らに当時のファミっ子たちは憧れ、未来のファミコン名人を目指すべく特訓に励んでいたのです。
その代表的な存在が、ハドソン出身の高橋名人。得意なゲームはシューティングゲームの名作「スターソルジャー」で、1秒間に16回ものボタン連射を放つその特技はファミっ子たちを熱狂させました。その気さくな人柄も相まって人気を博した高橋名人は、ファミコンソフト「高橋名人の冒険島」をはじめ、マンガやアニメ、オリジナルソングなど多くのジャンルで活躍。「ゲームは1日1時間」という言葉は、ゲームとの正しい付き合い方を提唱した名言として今でも伝えられています。
そして高橋名人のライバル的存在と言えば、やはり毛利名人。ワイルドな印象の高橋名人とは対照的な甘いマスクが印象的で、クールなプレイスタイルが高く評価されていました。特に、1986年に映画化された高橋名人との対決は、ゲーム史に残るほどの激闘として語り継がれています。
さらに忘れてはいけないのが、当時バンダイ出身であった橋本名人。赤いメガネにゴールドの蝶ネクタイがトレードマークで、バンダイが販売するゲームの紹介役として登場。「ポケットザウルス 十剣王の謎」や「ドラゴンボール 大魔王復活」などにもキャラクターとして登場しました。また、プロデューサーとしても活躍しており、「ファミコンジャンプ」シリーズや「キングダムハーツ」シリーズを世に送り出しています。
そんなファミコンの3大名人が集ったきっかけは、スクウェア・エニックスから配信中のゲームアプリ「キングスナイト」。1986年にファミコンで発売された同名ソフトをリメイクしたものですが、このゲームのプロデューサーである本橋大佐さんが、なんと橋本名人の部下(※)。ということで、ニコニコ生放送での宣伝特番に合わせて同名人が一時的に復活! 同番組のゲストとして、高橋名人と毛利名人が招待されたのです。そうして撮影された夢の3ショットは、スキンヘッドの高橋名人、貫禄たっぷりの橋本名人、そして若々しい毛利名人の姿が印象的なものとなっています。
高橋名人によれば、この3人が並ぶのは30年以上の長い活動においてはじめてとのこと。思わぬ形で実現した「奇跡」に喜びを隠せなかったのか、その後のトークタイムも盛り上がり、時間がまったく足りなかったそうです。
(エンジン)
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