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9種類のコーヒー&ティーが飲み放題 池袋「HANDEL’S CAFE」の会員制飲み放題の狙いとは

ありそうでなかったカフェ飲み放題の真意を尋ねました。

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 出勤前にコーヒーなどを買って行くサラリーマンが多いビジネス街。そんなカフェユーザーが多いと言われる東京・池袋に、月額会員制飲み放題システムを採用したカフェがオープンしたとの情報が。しかも、9種類飲み放題とか、なにそれお得じゃね? ということで、どんなお店なのか実際に行ってお話を聞いてきました。


画像 ソイラテも飲み放題に含まれるんですよ!


画像 Webサイト

 池袋西口、東武百貨店の地下1階。ルミネ池袋に隣接する場所にそのカフェ「HANDEL’S CAFE」はあります。利用は会員でなくとも可能。テーブル席の他にカウンター席があり、木目調の落ち着いた雰囲気の内装で、かなりこぢんまりとした印象です。メニューはコーヒー、紅茶、ハーブティーの他、アイスクリームなどのスイーツも。取材当日は女性客やカップルが多かったのですが、デパートという場所柄買い物帰りに寄っていく人が多いそうです。夕方は混雑することが多いものの、混雑状況は日によって変わるのだとか。


画像 HANDEL’S CAFE


画像 テーブル席


画像

 「HANDEL’S CAFE」は京都のアイスクリーム専門店「ハンデルスベーゲン」が手がけており、カフェ形式の店舗は横浜に次いで池袋が2店舗目。ハンデルスベーゲンは保存料を使っていないアイスクリームをテイクアウト中心で販売していますが、アイスクリームを食べながら休憩できる場所が欲しいと考え、カフェをオープンすることになったのだそうです。

 カフェで注文できる飲み物は、コーヒー・カフェラテ・アールグレイティー・ロイヤルミルクティーなどの他、ジュースやスムージーがあります。サイズはスモールとレギュラーの2サイズ。スムージーは1サイズのみです。アイスクリームはシングル(1種類)とダブル(2種類)があり、それぞれコーンとカップを選ぶことができます。いずれもテイクアウト可能です。


画像 カフェメニュー(飲み放題にジュースは含まれません)


画像 スムージー


画像 アイスクリームメニュー

 会員になると、上記メニューのうちコーヒー5種類・ティー4種類の計9種類が飲み放題となります。サイズについても、スモール・レギュラーどちらでも注文することが可能。回数制限がないため、朝出勤前にテイクアウトして職場に持っていき、さらに昼や夜にカフェに寄って飲む、ということもできます。

 月会費は通常5800円ですが、会員の中には早割料金で最安3600円の人もいるとのこと。会員になるためには、まずメールマガジンを登録して「プレ会員」になる必要があります。メールマガジンで会員権の販売時期や金額が発表され、発売日は先着順で販売されます。現在、池袋店の本会員は100人で、男女比は半々。プレ会員は1500人以上いるのだとか。

 実際に飲み放題で提供されているものの一部をいただいてみました。

  • コーヒー(カフェ:スモール300円/レギュラー370円)
  • ソイラテ(カフェ:スモール430円/レギュラー480円)

 ※ホット・アイスとも値段は同じ


画像 左:コーヒー(スモール)・右:ソイラテ(レギュラー) 大きさ比較のため、スモールとレギュラーをチョイスしました

 アイスコーヒーは、ブラックで飲んでみたところ、あまり濃い感じはしませんでした。コーヒー豆の苦みを感じましたが、比較的あっさりしています。なにも入れなくても飲みやすい、そんな感じがしました。コーヒー豆は産地を厳選し、スイーツに合うコーヒー豆を使用しているそうです。また、店内でコーヒー豆をひいて抽出しています。

 ソイラテは、いかにも豆乳ですという感じはなく、どちらかといえばあっさり系の豆乳。豆の深みや苦みを消さない感じで、個人的には好きな味でした。ただ、ソイラテにしてはあっさりしているので、豆乳豆乳しているソイラテが好きな人にはちょっと物足りないかもしれません。

 ちなみに、テイクアウト用の紙袋とホットで使用するスリーブに描かれている絵柄は、印刷ではなくスタンプ。空いている時間を見計らって店員さんがスタンプを押しているのだそうです。スリーブの裏側に描かれている手は、組み合わせがうまくいくとハートになるようなデザインになっています。


画像 ハートになるのよ


画像 実際に合わせた形(Webサイトから)

 飲み放題には含まれませんが、カフェで提供されているアイスクリームは、バニラなどの定番の他、池袋店限定の抹茶ティラミスがあります。また10月末までの期間限定で、かぼちゃフレーバーなどを提供しています。期間限定のフレーバーは季節ごとに入れ替わるそうです。今回はお店おすすめのフレーバーをいただきました。

  • ダブルカップ 880円 ※抹茶ティラミス・かぼちゃをチョイス

画像 ダブル

 抹茶ティラミスは、ティラミスの原料であるミルクとマスカルポーネチーズに抹茶を練り込み、上に抹茶がかかっています。最近は濃厚な抹茶風味のスイーツが増えていますが、こちらの抹茶ティラミスは抹茶の濃さがほどよい感じ。抹茶味とティラミス味がうまくミックスされていて、甘さも控えめで食べやすいです。

 かぼちゃは見た目結構濃いなあと思いましたが、食べてみると見た目ほど濃い感じはしませんでした。また、甘さもほどよく、優しい味わいでした。


画像 シングルとダブル 比較してみた

  • シングルコーン 560円 ※バニラをチョイス

画像 シングルコーン

 コーンはワッフルコーン。すべて店内で手焼きで焼いているそうです。少し厚めのワッフルコーンはザクっとした歯触りでほんのり甘くておいしい! コーンとカップではコーンの方が値段が少し高いのですが、食べて納得。思わずコーンだけ食べたいと思ってしまいました。バニラはこれまたほどよい甘さ。くどくないので思わずもう1個と言いそうになりました。


画像 ワッフルコーンは店内でも目を引きます

 アイスクリーム屋さんであるハンデルスベーゲンが、なぜカフェの月額会員制飲み放題システムを始めたのか、広報担当者に聞きました。「会費制だと1カ月にカフェにかかる金額が目に見えて分かるので、カフェをもっと身近に使ってほしいと思い始めました」。会員制の飲み放題システムを導入しているカフェはいくつかあるそうですが、種類が豊富ではないため、せっかく会員になっても飽きてしまってお得感がなくなるかもしれない、ならば種類を増やせば飽きずに使ってくれるだろう、と考え、9種類飲み放題のシステムにしたとのこと。

 そしてもう1つ。なぜ会員募集をするにあたり大々的に会員募集をかけず、「プレ会員」から「先着順で会員に」という形にしているのか。現状は、会員枠を少しずつ増やしているものの、希望者全員が会員にはなれない状況なのだそうです。

 「本来は希望者全員にサービスを提供したいのですが、一気に会員を増やしてしまうと『いつ行っても混んでる・並んでる』となり、サービスのクオリティーが下がってしまう。それならばクオリティーを下げないよう、オペレーションを改善するなどして店側の対応力を上げてから、それに対応できるだけの会員枠を増やすようにしています」(広報担当者)

 今後はプレ会員にも会員権販売以外で招待状などのお知らせをすると話していました。


画像 Webサイト(Member)

 HANDEL’S CAFEはコンセントが完備され、カフェ店内ではWi-Fiが使えるようになっています。充電器の貸し出しも行っているとのこと。「カフェで仕事をする方もいると思うので、そういう方々が来やすいよう、Wi-Fi・コンセントは完備しています」

 また、今後は同じエリアで複数店舗のオープンを考えているとか。最終的にはエリア内の店舗ならどこでも飲み放題システムが使える形にしていきたい、と語っていました。目指すは「気軽に行ける行きつけのカフェ」だそうで、エリア内飲み放題が早く実現してほしいです……!


画像 コンセントもWi-Fiもあるよ

あまにょん

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