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激しく損傷した顔を移植手術で回復したアメリカ人男性が、ドナーの妻子と念願の対面を果たし、心からの感謝を述べました。手術を担当したメイヨークリニックが伝えています。
移植を受けたアンディ・サンドネスさんは、2006年に目より下を損傷する大けがを負いました。海外メディアによると、ライフルによる自殺未遂が原因です。彼は後悔しながらも再起を決意しますが、当時は十分な処置を受けられず、不自由な生活が続いたといいます。
治療を続けること約10年、彼はついに同クリニックでも初となる顔移植手術を受けることに。19歳の若さで急死したルード・ロスさんの遺体が提供され、60時間にも及ぶ手術は無事成功し、正常に会話し食事できる生活を取り戻しました。
そして2017年、ドナーの家族に感謝したいと願っていたアンディさんは、同クリニックを介していよいよ会えることに。ドナーの妻であったリリー・ロスさんと対面し、「おかげで食べられるようになったし、よりうまくしゃべれるようになった」と謝意を伝えました。
「アンディさんがちょっとルードのように見える」と、亡き夫の面影を感じるリリーさん。アンディさん以外にも、臓器を提供することで多くの人々を救った夫を「誇りに思う」と述べています。
アンディさんはドナーが残した家族のために信託基金を始めました。また、両者ともこの出来事がきっかけとなって、臓器提供と自殺予防について意識が高まることを望んでいるとのことです。
(沓澤真二)
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