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「大人」の読みは「おとな」じゃなかった! 「大人500円 小人200円」の読み方は?

実は「中人」もいる。

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 遊園地のチケット売り場や駅の切符売り場で見かける「大人」「小人」。「大人」はまあ「おとな」でしょうけど、「小人」の読み方、分かりますか?

 分からないことがあったら、まずは辞書を引いてみましょう……と、言いたいところなのですが、今回は読み方が分からないので紙の辞書は使えません。こういうときに便利なのがデジタルな媒体。今回は、デジタル大辞泉や大辞林など複数の辞書から用語を検索できる「コトバンク」を使ってみます。

 「小人」の検索結果として出てきたのは、「こびと」「しょうじん」「しょうにん」という3種類の読み方。それぞれの意味を調べてみると、『大辞林 第三版』(三省堂)の次の説明が見つかりました。

しょうにん【小人】

子供。少年。入場料・乗車賃などを示す場合に小学生以下をいう。


 そう、アレは「しょうにん」と読むのが正しいのです。一件落着!

 ……と言いたいところなのですが、その後に気になることが書いてあります。


「こびと」ではない

しょうにん【小人】

子供。少年。入場料・乗車賃などを示す場合に小学生以下をいう。

大人(だいにん)中人(ちゅうにん)

 リンクを表す青字で書かれた「大人」「中人」の字。読みは「だいにん」「ちゅうにん」となっています。えっ、「大人」は「おとな」じゃないの……?

だいにん【大人】

おとな。風呂屋などの料金の区別に用いる場合は、中学生以上をいう。

 つまり、こうした限定的な使われ方をする場合は、「しょうにん」に対応して「だいにん」と読むということなのですね。

 ちなみに、「中人」は『大人(だいにん)と小人(しようにん)の間の年齢層。現在は入場料・乗車賃などを示す場合に、小・中学生などをさしていう。ちゅうじん。』とのことで、子供以上、大人未満……に使われるもよう。


 良く見かける言葉で、決して難しい漢字というわけでもないのに、意外に読み方が分からない「大人」「小人」。でも、遊園地のチケット売り場で「だいにん2人!」なんて言っても通じないかもしれないので、おとなしく「おとな」と言う方が無難でしょうね。


最近では「おとな」「こども」と書かれていることも多いです

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