つくばエクスプレスを運営する首都圏新都市鉄道は11月14日、南流山駅において普通列車(下り)が9時44分40秒に発車するべきところを9時44分20秒に発車してしまったとして謝罪しました。
リリースによると、乗務員が発車時刻を十分に確認しないまま出発操作を行ってしまったことが原因。早発による時刻表との相違はなく、お客さんからの苦情もありませんでしたが、同社は「お客様には大変ご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます」と謝罪。再発防止策として基本動作を徹底するよう、当該乗務員に指導しました。
この発表に対しTwitter上では「真面目の領域を超えている」「それほど大騒ぎするようなことなのか」「この厳しさが定時運行につながってるのかもしれない」と、秒単位での管理に驚きの声が上がっていました。“20秒”と聞くとちょっと厳しすぎるのでは? と感じてしまいますが、なぜ謝罪リリースを出したのか首都圏新都市鉄道に聞いてみました。
「ドアが閉まります」のアナウンスが発車後に流れてしまった
―― ネットでは真面目すぎるのでは? という反応も見られました。20秒の誤差で謝罪リリースを出された背景を教えてください。
広報 世間一般の時間感覚からすると「20秒程度で」という反応も分かります。しかし当社では発車メロディが発車の15秒前に流れるように設定されています。今回の場合、電車が9時44分20秒に発車してしまったのに対し、メロディが流れ始めたのは9時44分25秒。車両が発車した後に発車を知らせるメロディが鳴り、「ドアが閉まります」のアナウンスが流れた形になります。20秒という時間だけを見ると大げさに見えるかもしれませんが、現場に居合わせたお客様からすると「どうしたんだろう?」と不安になる場面だったと思われます。確認不足により発生してしまった事象ですので、再発防止に努めてまいります。
時間だけを見ると過剰反応にも思えましたが、現場に居合わせた人からすると違和感のある誤差だったようです。普段何気なく利用する電車も、細かなチェック体制の上に成り立っているものだったんですね。
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