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昔のかまぼこは、現在で言うところの「ちくわ」だった
解説
ちくわとかまぼこには少し変わった歴史があります。もともと「神功皇后が鉾(ほこ)の先に魚肉をつぶしたものを塗りつけ、焼いて食べた」という伝説があり、これが植物の蒲(がま)の穂によく似ていたことから「蒲穂子」、転じて「蒲鉾」(かまぼこ)と呼ばれる食べ物になりました。
蒲の穂に似た細長い円柱状の形……つまり、現在の「ちくわ」は、古くは「かまぼこ」と呼ばれていたのです。
しかし、江戸時代中期以降に、商人などがかまぼこを食べるのを見た武士が「下級人が武士の魂である鉾を食べるとは何事だ」と腹を立て、庶民はかまぼこの別の呼び名を考えました。その際、この食べ物の切り口が竹を切ったようであることから「竹輪」(ちくわ)と呼ばれるようになり、一方で「かまぼこ」の名は板に付けて蒸したものへと引き継がれていったのです。
- 参考リンク:ちくわの歴史(ヤマサ)
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