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引越大手のアートコーポレーションが、引越事故の賠償の一部を従業員に負担させる「引越事故賠償金」制度を10月で廃止していたことが分かりました。
この制度は、過失による引越事故が起きた際、3万円を上限とした金額を従業員に負担させるもので、同意のもとでこの制度に加入すると「品質管理手当」として1万5000円が給与に上乗せされていました。現在はこの制度を廃止し、引越時の事故の有無や客からのアンケート内容などを踏まえ、賞与に上乗せする形の評価制度になったとしています。
「引越事故賠償金」を巡っては、天引きされた賠償金の返還を求めた従業員が横浜地裁に提訴したことが報じられていた他、Twitterに賠償金によって差引支給額がマイナスになった給与明細が投稿され炎上。「労基行ったほうがいい」「明らかに違法」など、批判が集中していました(関連記事)。
なお、アートコーポレーションによるとこの制度変更は数年前から検討していたもので、訴訟問題やTwitterで炎上していた件を受けてのものではないとしています。
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各所報道では違法な長時間労働があり、残業代の一部を支払っていなかったとされています。
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