ファイトー! イッパーツ!! でおなじみの「リポビタンD」。商品名が「リポビタンD(ディー)」ではなく「リポビタンD(デー)」なのは、CMで耳にしたことがあり、多くの人が知るところでしょう。ところがそんな「デー」が、実はドイツ語の発音に由来するものだと、商品公式Twitterが投稿し話題を呼んでいます。
リポビタンDの公式Twitterが突然「よくおじさん発音だと言われるんですが実はドイツ語の発音なんですよね」とツイート。おなじみの発音とはいえ、ドイツ語由来であることはあまり知られておらず、Twitterでは「勉強になりました」「そうか、ドイツ語だったんだ!」と驚きを隠せないコメントが複数寄せられました。ただし、中には「なぜ、ドイツ語にしたのですか? 」と素朴な疑問を問いかける人も。
この疑問を大正製薬の広報に尋ねてみました。広報によると、そもそも「D」とは約55年前の商品開発当時の開発番号に由来するもの。また、医療分野では伝統的にドイツ語が使われることが多く、そうした背景もあり「リポビタンD(デー)」になったのだそうです。
なお、公式Twitterでは「これずっと言いたかったんです。あースッキリしました。ついでにスカッとするCM作りました」と、脈絡なくミュージックビデオ仕立てのCMも投稿。
スカッとするCMというのだから、いつものケイン・コスギさんらによる「ファイトー!」「イッパーツ!」が見られるのかと思いきや、内容は超前衛的でサイケデリックなもの。リポDのボトルがグネグネと曲がったり、幾何学的に無数に分裂したりと見ていて脳に直接作用してくる何かを感じます。
動画を見たTwitterユーザーからは「ついでのレベルじゃない」「やばい」「こんなリポD見たことない」と、攻めに攻めた動画に圧倒されたコメントが多数。
映像を担当したのはビジュアルアートディレクターの中間耕平さん。中間さんは映像制作にあたり「当初は商品を変形、分解するという映像に、いつ怒られるかとビクビクしていました。ですが、懐の深い大正製薬様と制作陣の皆さんが暖かく見守ってくださったので、最終的には自由に楽しく制作出来ました」とコメント。
またBGMはミュージックプロデューサーのbanvoxさんが手掛けており、サッカー・三浦知良選手の声をリミックスした音声を使用。目と耳を同時に揺さぶる内容に仕上がっています。
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発売当時は、かなり画期的な商品だったようです。【訂正】