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「ヤマノススメ」の影響で死にそうになりながら登山するオタクたちのレポインターネットを守る翼竜(2/2 ページ)

オタクバレしながら決死の登山。

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 死にそうになりながら、さらに数十分歩くと「馬返し」に。説明は看板に書いてあるので省きます。アニメだとここまでで4分しかたっていない事に気付き、まだまだ序盤である事実に絶望。

 ベンチで休んでいるお婆ちゃんが「私はもう脱落して一人だけここで待っているのよ」と話しかけてきて、こんなNPC相手のような会話が現実で発生したことに感動。少し元気が湧いてきます。


 ここなちゃんいわく「かわいいです〜!」の「八十八大師」。体感的にはここで半分、アニメではここ辺りであおいちゃんが疲れだしますが、逆にここまで着いてこれている時点で立派です。自ら登って初めて分かるヤマノススメキャラの基本的な体力の高さ。ここなちゃんに至っては中学生なのに一切疲れをみせません。超人か?

 僕らはもう弱音を吐く余裕すら残っていないので、この光景にも何も感じません。無です。無。


少しでも左へ転んだら死ぬことを意識させてくれるあおい

 泣きそうになりながら更に歩くと、作中であおいちゃんが怖がって進めなかった険しい道へ。確かにこれは落ちると間違いなく死にますね。そのわりにロープが信用ならない強度で不安。


 つらいつらい言いながらも、ここまで登るとあと少し。……が、ここにきて階段が増え始め一歩一歩が重い。思わず「なんでこんなひどい仕打ちするの……」と嘆きの声が漏れます。


 3〜4時間ほど歩いてようやく山頂。やたら曇っている上に、前述した寒さの関係でさっさと帰りたくて仕方ないので、ヤマノススメ本編のような達成感や景色の感動もなく、さっと山頂を後に。

 帰りはあおいちゃんと同じく「温泉……温泉……」と全員で呟きながら下る。さすがに下りは楽ではありますが、そのせいで油断して何度か転倒したりも。気を引き締めて降りましょう。

 1〜2時間程度で降り終えるも、登山道から温泉施設までの距離がこれまた長い!

 嫌でも脚が動く下山中よりも、何も特筆すべきことがないアスファルトの方が帰りは苦痛。


 7時に東京を出て16時過ぎにようやく「三つ峠グリーンセンター」へ。ここもヤマノススメで登場した施設ですが、正にヤマノススメの影響を受けたオタクを狙い撃ちするかのような看板がここにも。思考盗聴されている気分に。

 温泉内はアニメと同じく広くて快適。美少女の艶めかしい素肌の代わりに、くたびれたオタクの全裸を見続けるという大きな違いはありますが。

 グリーンセンターの店員さんが優しく、観光客である事を告げると、駅までは車で送ってもらえることに。ありがたい……。


 ちなみにこれはグリーンセンターに飾ってあった、ヤマノススメと特に関係はない美少女イラスト。本当になに……?


 車で送ってもらって三つ峠駅へ。駅構内を観察すると、えっちな本用の白ポストを発見。まさかの三つ峠のえっちなスポット2。近くに巨大な山があると、青少年たちの本能が刺激されてえっちに育ってしまうのでしょうか。


(グラップラー刃牙42巻 164P)

 帰りのバスで2時間かけてようやく帰宅。登山中はあれだけ帰りたいと主張していたものの、いざ全てが終わると「もうこんなに山に登りたい」グラップラー刃牙状態に。どんな苦行も過ぎ去ると一瞬のような気がするんですよね。まさか山へ行ってあおいちゃんではなくバキの心境を理解するとは。




 というわけで、ヤマノススメオタクの登山でした。

 自分で登ってわかったこととしては、

 ・替えの肌着などは必需品。

 ・登りきっても安易に感動できるわけではない。

 ・ヤマノススメの登場人物の体力は超人的なので参考にするな。

 ・登山用のストックや膝パッド(作中に登場)は、あった方が確実に良い。

 ・アニメに影響されたオタクの浅い行動は全て先読みされている。

 ことでしょうか。体力満タンな登山家たちではなく明らかに運動不足のオタクの等身大な登山レポートとして、なにかの参考になれば幸いです。

 作中に沿うなら次はとうとう富士山。タイトルに「三つ峠」編と書きましたが、別に続く予定はありません。なぜなら今は「ゆるキャン」の影響でキャンプへ興味が向いているから……。



にゃるら

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