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ボクシングは「危険すぎる」という理由で、1200年間行われなかった
解説
ボクシングの原型は、古代ギリシアの「ピュージリズム」。拳に革ひもを巻き、現在で言うところのフックのような攻撃を多用する格闘技だったと考えられています。紀元前688年から古代オリンピック大会の正式種目に採用されましたが、その後、かみつき以外何でもアリというノールールな競技に変化。ピュージリズムはローマ帝国でも行われましたが、「残虐な見せ物」として楽しまれる傾向が強まっていったことから、404年に禁止されました。
再び試合が行われるようになったのは、17世紀のイギリス。競技が復活するまでに、約1200年かかってしまったことになります。ちなみに、現代ではおなじみの「グローブ着用」「投げ技禁止」といったルールが発表されたのは、さらに約200年後のこと。それまでには試合中に髪をつかまれないように、選手たちが頭をそっていた時期もあったそうです。こ、怖い……。
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