鳥取県にある日本一古い円形校舎をフィギュアの展示施設へと生まれ変わらせるクラウドファンディングが、Readyforにて実施されています。
計画の対象となっているのは、鳥取県倉吉市にある旧明倫小学校。1955年、ベビーブームによる生徒増加に対応するため建てられたもので、現存する円形校舎としては日本最古です。
ミュージアムの開催にあたっては、フィギュアメーカーの海洋堂と、米子ガイナックスが協力。「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるや「名探偵コナン」の青山剛昌を輩出したことに由来する「まんが王国とっとり」施策の中核施設としての役割が期待されています。博物館の目玉として、2〜3メートルの大きさの1/1恐竜全身モデルを設置する計画も。
同施設は、らせん階段を中央に配した構造や扇型の教室などが特徴。建築当時の木製窓枠が7割近く残っていることもあり建築関係者から高い評価を得ていたものの、老朽化の進行により一度は解体が決定していました。
しかし「保存活用を求める署名」が約7000人に上り、住民有志から「保存を求める陳情書」が市議会に提出されるなどの働きかけがあったこともあり、市からの無償譲渡が決定。建物をただ保存するだけでは意味がないということで、フィギュア博物館「くらよしフィギュアミュージアム」として生まれ変わらせる計画が持ち上がりました。倉吉市にはフィギュアメーカー大手のグッドスマイルカンパニーの工場があり、フィギュア産業が地域の名物であるのが計画の由来ともなっています。
展示室として使われるのは2階の5教室。200〜1000体のフィギュアをさまざまな世界観に合わせて頻繁に入れ替え、展示していく予定。加えてオリジナル写真の撮影、塗装やミニジオラマ作りの体験、原型師によるワークショップの開催などが可能な部屋も設けられます。
クラウドファンディングの目標金額は100万円で、期限は2018年2月26日午後11時。支援総額は12月28日時点で50万円を突破しています。支援のリターンとして、ペア入場チケットにジオラマ作りなどへの参加権利、展示の目玉となる恐竜のリトグラフ風彩色原画(複製)や、海洋堂手作りの5体限定恐竜スケールフィギュアなどが用意されています。
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