母子ともに無事に出産を終えられる。それは当たり前のようでそうではない奇跡のようなことであり、その事実だけでも十分なのですが、欲を言えば産院が過ごしやすかったり、ごはんがおいしかったり、手厚いに越したことはありませんよね。ホテルのような産院で優雅な出産をした実録漫画が話題です。
マタニティ雑誌で目にするような「まるでホテルのような産院で入院出来て優雅な産後でした」「お寿司や懐石料理などの豪華な祝い膳!」なんて体験談は都市伝説だろう――ちょうど出産をひかえ、5〜6人部屋で普通の病院食を食べていた作者の川(@semi3kawa3semi3)さんはそう思っていました。
ところが、2017年に鳥取のとある産院で出産することになった川さんは、なんとラグジュアリーな雰囲気の家具や内装のホテルのような個室に入院することになったのです。
しかもそこは、赤ちゃんは預けお母さんにはゆっくり休んでもらうよう、母子別室が推奨されている産院でした。川さんはせっかくの貴重な新生児期ということで母子同室を希望したため、自動的に個室になります。でも、赤ちゃんが同室になるまでは、ご飯も掃除も洗濯もしなくていい、早起きも不要できれいなところでゆっくりできる……育児雑誌の体験談が都市伝説ではなかったことをしっかりと実感できたのです。
快適すぎてバチが当たると逆に落ち着かない川さんは、赤ちゃんと過ごせる授乳の時間が待ち遠しかったといいます。穏やかな時間が流れる授乳室では、赤ちゃんと一緒に存分に幸せな空間を満喫。
部屋に戻り食事の時間になると、なんとコース料理の前菜が運ばれてきました。続いて、ポタージュ、牛ホホ肉のシチュー、スズキのポアレ、デザート3種盛りと食後の紅茶と、産院近くにある高級ホテルのフルコースが祝膳として振舞われるという豪華さ。お見舞いに来ていた親族が料理に釘付けになってしまう一幕も……!
別の日には握りずしやしそめんたいパスタとサラダ、デザート、紅茶のセットなどカフェ風のメニューまで。シャワーも部屋に付いているため、好きなときに入れるし、出産時の縫合は溶ける糸なので会陰の抜糸もありません。
おまけに、こんな快適に過ごせるにもかかわらず、出産育児一時金で入院・出産費用を賄うことができ、お釣りまで返って来る手厚さだったとか。すごい!
国民健康保険中央会の2016年度資料によると、鳥取県は正常分娩の一般的な出産費用の平均額が39万6331円で、日本で一番出産費が安いとされています。ちなみに一番高いのは東京都で62万1814円、全国平均は50万5759円でした。
産院に関しては、同じ鳥取でもさまざまな産院があると思いますが、川さんの入院した産院は本当にラグジュアリーで最高ですね。この漫画を読んだ読者からは「子どもを産むなら鳥取で産みたい」「地域格差があって凹む」などの反応が届いています。
漫画は川さんによるフルカラーエッセイ『こんげでカーチャン!鳥取で育児始めました』の単行本に収録されたエピソード。同作はpixivコミック、ニコニコ静画、コミックウォーカーで連載中です。
画像提供:川(@semi3kawa3semi3)さん
※価格は記事執筆時点のものです
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1日の始まりと終わりには子どもをギューッとしようと思える漫画。