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スマホ版「KOF」に消費者庁が措置命令 ガチャの確率表示に有利誤認

出現確率3%と表示されていたキャラの実際の出現率は0.333%でした。

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 「ザ・キング・オブ・ファイターズ」のスマートフォン用ゲームに対して、消費者庁が1月26日、景品表示法に違反する行為が認められたとして措置命令を下しました。

KOF 消費者庁 景表法違反
消費者庁の発表

 対象となっているのは中国のOURPALMが提供する「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online(KOF98 UM OL)」。「クーラ」というキャラクターのガチャの確率表記に有利誤認があったとしています。

 問題とされているのは、2016年12月31日から2017年1月4日までに実施された「クーラ限定ガチャ」。ゲームでは「出現確率3%」と、ガチャを1回まわしたときのクーラの出現確率が3%であるように表示されていました。10連ガチャについても、アイテム「万能破片」が確定で出現する1回を除く残り9回の1回当たり出現確率が3%であるかのように記載されていました。しかし実際のガチャ1回当たりの出現率は0.333%で、10連ガチャに関しても、9回のうち8回の出現率は0.333%だったと同庁は述べています。

KOF 消費者庁 景表法違反
問題の表記

 消費者庁はこうした表記は実際のものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示であり、景品表示法に違反するとしています。同庁は措置命令として、OURPALMに対し、これら表示が景表法違反であることを一般消費者に周知徹底すること、再発防止策を講じること、今後同様の表示を行わないことを命じました。

 KOF98 UM OLをめぐっては2017年に、ユーザーが「出現確率3%」の表示に疑問を持ち、運営に問い合わせ、運営から「ガチャを引いて格闘家が出てきたときに3%の確率でクーラが出現する」という意味の回答を得ています(関連記事)。

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