股間のお盆を目にもとまらぬ早さで回し、カメラに映ってはいけないものを映らないようにするアキラ100%さんの“お盆芸”。成功させるためには、どれくらいのスピードが必要なのでしょうか。
現実世界で検証にチャレンジすると、いろいろと大変なことになりそうなので、物理エンジンでシミュレーションしてみましょう。
アキラ100%さんのお盆の速さを検証してみた
今回は失敗してもいいように、人型モデルの股間にニコニコ顔のマークをあしらってシミュレーション。現実世界のお盆芸では、このスマイル部分がまろびでると、お茶の間に悲鳴が走ることになります。放送事故を起こさないためにはお盆をどれくらいの早さで回す必要があるのか、4種類の速度で試してみます。
<検証するお盆の回転速度>
- 秒速180度(1秒間でお盆が半回転)
- 秒速360度(1秒間でお盆が1回転)
- 秒速720度(1秒間でお盆が2回転)
- 秒速1440度(1秒間でお盆が4回転)
まずは、秒速180度でチャレンジしてみましたが、これは遅過ぎてモロ見え。倍の秒速360度でも、まだしっかり見えてしまっています。さらに倍化して秒速720度にすると……うーん、油断していると見逃しそうな早さになったけど、コマ送りにするとチラっと出ちゃってるなあ……。
秒速180度
秒速360度
秒速720度
さすがに秒速1440度まで引き上げると、お盆の向こう側は見えなくなりましたが、ちょっと気になるのは「なぜお盆の動きが同じでも、回転速度が違うと結果が変わるのか」という点。ある程度スピードがあると認識できなくなることは分かりましたが、股間の危険なスマイル部分は、お盆が回るたびにあらわになっているはずなのです。
このような現象が起こるのは、映像がパラパラ漫画のように静止画を連続的に表示することで作られているから。日本のテレビ番組は一般的に約30fps(フレーム毎秒/1秒ごとの静止画の枚数)になっており、1コマあたりの時間は0.0333……秒。お盆の向きが変わり、露出してしまっている時間をこれよりも短くすれば、コマ送りで見ても問題のない映像になる可能性があります。
検証動画を制作したこーじさんは「(1コマあたりの時間内に)お盆がだいたい30度くらい回転すれば、コマ送りでも映らなさそう」と推測し、日本のテレビ番組でギリギリ見えない回転速度を秒速900度と見積もっています。
秒速1440度
ちなみに、YouTubeは最大60fpsまで対応しており、このフレームレートの場合は秒速1800度で回転させる必要があるのでは、とのこと。アキラ100%さんのお盆のスピードは、この水準にも対応できるのでしょうか。同氏はYouTubeチャンネルを持っていますが、お盆芸の動画は公開されていません。
アキラ100%さんの磨き上げた裸芸と、YouTubeの技術力がぶつかりあった場合、ギリギリセーフな映像になるのか、それともアウトになるのか。股間から目が離せない対決になりそうです。
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