1995年にスクウェア(現在のスクウェア・エニックス)から発売されたスーパーファミコン(SFC)用ソフト「クロノ・トリガー」がSteam版でリリースされました(価格は1944円)。名作RPGがSteam版に移植されたこととなりますが、「スマホ版をベースにした移植だ」としてレビューでは低評価が相次いでいます。
「クロノ・トリガー」は、キャラクターデザインに鳥山明さんを据え、「ドラゴンクエスト」を手掛けた堀井雄二さん、「ファイナルファンタジー」を手掛けた坂口博信さんらによって開発されたRPG。壮大なストーリーや音楽も高く評価され、SFC時代に数多くの名作を生み出したスクウェアの中でも特に評価の高いタイトルとして知られています。
「クロノ・トリガー」は1995年に発売された後、プレイステーション版、ニンテンドーDS版など複数のハードでリメイクされ、2011年にはUIやグラフィックをスマホ向けに「改良」したものがiPhone/iPhone touch/Android版としてリリースされていました。今回のSteam版もスマホ版をベースにしたもので、画面右上に「MENU」と表示されていたり、ドット絵とフォントが滑らかすぎたり、メニュー画面のUIがスーパーファミコン版と大きく異なったりしたため、全体のレビュー(特に海外のファンから)は「ほぼ不評」という状況に。
Twitterでは「クロノトリガー」がトレンド入りするなど、往年のファンが盛り上がりを見せていますが、操作感やグラフィックの感動はSFC時代のものとは別物に。ゲームの内容は間違いなく傑作でニンテンドーDS版で追加された新要素「次元のゆがみ」「竜の聖域」も収録されていますが、そのリメイクの手法に問題があったといえそうです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- スーパーファミコンの名作から怪作タイトルまでをレビュー ミニスーファミ発売を記念した本「超スーファミ」が登場
ミニスーファミ収録タイトル以外にも多数のゲームレビューを収録。 - インターネットを守る翼竜:「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」には絶対選ばれないであろうスーファミの美少女ゲーム10選
※当初の予定は「ミニスーパーファミコンに収録して欲しい作品10選」でした(担)。 - FF、モンハン、ポケモンなどのゲーム音楽がフルオーケストラでテレビ放送! NHK BSプレミアムで11月6日
演奏は、ゲーム音楽専門のプロ交響楽団JAGMO。 - 鳥嶋和彦、田尻智、シブサワ・コウ―― とんでもないインタビューを量産し続けるサイト「電ファミニコゲーマー」とは何者なのか
電ファミニコゲーマー編集長であり、インタビュー連載「ゲームの企画書」を手がけるリインフォース・平信一さんにお話を聞きました。 - ハッシュタグ「昔に打ったドット絵を貼って初心を思い出そう大会」に90年代ビデオゲームを支えたプロドッターが次々降臨
時代を超えてなお色あせない職人芸。 - 虚構新聞・社主UKのウソだと思って読んでみろ!第61回:真田の名の下に死するのみ―― 槇えびし「朱黒の仁」が描き出す「武人・真田幸村」最期の生き様
今回は大河ドラマ「真田丸」にちなんで、槇えびし先生のマンガ「朱黒の仁」を紹介します。