回転ずしチェーン「スシロー」の回転レーンに流れてくる、松平健さんのポップ広告の“圧が強すぎる”と話題になっています。前代未聞(?)の3段落ちポップについて、あきんどスシローを取材しました。
話題になっているのはスシローが展開している「すし屋のまぜそば」シリーズの春商品に関する商品ポップ。俳優で「マツケンサンバ」などの楽曲でも知られる松平健さんをイメージキャラクターに起用し、ポスターにはもちろん店内の回転レーンにも松平健さん扮する殿様姿のキャラクター「マゼケン」のポップが流れてきます。
ポップの種類は3つ存在し、「私と目があったらまぜそばをご注文!」「ご注文いただくまで回り続けます」「さっきも目合いましたよね?」と3段落ちでまぜそばをオススメしてくるのですが、松平健さんといえばくっきりとした顔立ちが特徴。ぱっちりお目々に白い歯を光らせてほほえまれれば、自然と注文ボタンに手が伸びてしまいそうです。
ポップの画像を投稿したTwitterユーザーの潮(@u4o_m)さんも圧に負けてサクサク桜えびまぜそばを注文した1人で、「リアルで廻るポップを見る価値あり」と、マツケンパワーについて語っています。
このツイートは投稿から数日で4万6000件以上リツイートされた他、7万7000件以上の“いいね”を獲得。日本人のマツケン大好きぶりを表しているようです。
大物俳優を起用した3段落ちポップはなぜ生まれたのか、スシローを展開するあきんどスシローに狙いを聞きました。
ユニークなポップはなぜ生まれた?
対応してくれたコミュニケーション企画推進室の担当者によると、ポップ広告がSNS上で評価されていることについては社内でも話題となっており、把握していたとのこと。
――3段落ちのポップがとっても珍しくて面白いと話題になっています。
スシロー:ありがとうございます。弊社でもこうした“3段落ち”のような形のセリフのポップははじめての挑戦でした。
――イメージキャラクターに松平健さんを起用したのはなぜですか。
スシロー:スシローのまぜそばはどこまでいっても“すしに合う”を追求した商品です。老若男女に愛される”すしに合う”渾身のまぜそばを多くの方に食べてもらいたい……そんな思いから老若男女問わず愛される松平さんに出演をオファーした結果、今回のコラボレーションが実現しました。
――ネットでは“圧が強い”との褒め言葉が多く聞かれます。
スシロー:松平健さんを起用させていただくことで、ご自身のキャラクターの強さや「マゼケン」の楽しさ、面白さが商品にとってプラスになればと考えていたので、お客さまの目を引いているということはありがたい限りです。SNSでも拡散しており、皆さまに楽しんでいただけているということを感じます。
――今後もこうした変わり種ポップを作る予定はありますか。
スシロー:今回はおすしではなく、まぜそばをプッシュするということもあり、いつもとは違う演出に挑戦したいという思いで広告を企画しました。お客さまの反応を見つつ、今後ももし機会があればトライしてみたいと思います。
ちなみにSNS上ではポップ広告の圧だけでなく、まぜそばそのものもおいしいと好評。大のラーメン好きとして知られる、けやき坂46の齊藤京子さんはテレビ番組や自身のブログなどで度々しらすまぜそばを紹介するなど、芸能界でもそのおいしさが広まっているようです。
(Kikka)
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