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置いたオモチャが画面に登場、思い通りに動かせる MSが研究中のスマートパッドが楽しそう

NFCタグ付きのオモチャやブロックをマットに置くことで、画面や音声、ロボットなどを制御できる。

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 マイクロソフトが「Project Zanzibar(プロジェクトザンジバル)」として、教育向けの新たなデバイスを研究しています。マットの上でオモチャやブロックを動かすと、連動して画面に映像が出たり音が鳴ったり……空想遊びを具現化できそう。


オブジェ 積み木を置くと、その通りのオブジェクトが画面に出てくる

カードゲーム マットにカードを置いて操作するボードゲームにも応用可能

教材 タイルを置くと書かれた文字が表示。指でなぞることで、書写の学習もできる

 タッチ操作と空中の手や物の動き、NFCタグを検知するマットを軸にしたシステム。タグの付いたオモチャやブロックを認識し、見た目が同じキャラクターを画面に表示するなどできます。背景用のオブジェを置くと場面が変わる仕組みで、例えばヤシの木を置くと舞台が南国になるのだとか。


タッチモーション マットへの接触や、上空にある物の動きを検知できる

NFCNFC NFCタグを読み込み、置かれた物の座標や角度を認識することもできる

スマホ連動スマホ連動 Bluetoothを介してのスマホ連動も。デモではスマホでマットをなぞることで、隠された絵がスマホに表示されるという遊びが提示されている

 デモ動画ではゲームや教材としての使用例を紹介。タグ付きのカードを使用すれば『遊☆戯☆王』チックなバトルを体験できますし、人形や積み木などを置いて画面上で劇をする遊びもできます。カメラのオブジェをソフトウェアにカメラとして認識させ、そこから見たアングルの映像をモニターに表示するなんて芸当も可能。


カードバトル 場に出したカードのキャラクターが、そのまま画面に出現

カメラ オブジェをソフトにカメラと認識させると……

カメラ 本当に撮影しているかのように、オブジェから見た視点の映像が表示される

 このシステムは、画面とセットで使うとは限りません。おもちゃの大砲を撃つと発射音が鳴ったり、タイルを並べて英単語を作るとその発音が再生されたりと、音をメインにした使い方も可能です。ロボットへの命令が書かれたブロックを置き、プログラムで動かすこともでき、可能性は多岐に渡ります。


大砲 大砲を向けると、人形が「撃たないで〜」と言う演出が

発射 撃つと発射音が再生される

綴り 文字のタイルを「car」と並べると、その発音が聞ける

プログラム ターンや直線、条件分岐といった命令ブロックを並べてプログラムを作成

ロボット 指示通りにブロックを動かせる

 同プロジェクトの論文はHCI(Human-Computer Interaction)研究の国際会議「CHI 2018」でベストペーパー賞を受賞。カナダで4月23日〜26日に開催されるCHIの大会で、同社はデモンストレーションを行うとのことです。


(沓澤真二)


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