三重県にあるお茶の川村園(@ochakawamuraen)さんがツイートした、「新茶を入れるとフワフワと浮いてくる“ホコリのようなもの”の正体」が話題を呼んでいます。あれってホコリじゃなかったのか!
お茶を入れた時、表面にホコリのようなものが浮いているのに気づいたことはありませんか? あれは毛茸(もうじ)と呼ばれ、その正体は“若い新芽の裏側に付いている産毛”。これが浮かぶのはむしろ「品質の良い新茶の証」なのだそうです。
どういうことなのか、ツイートを投稿した川村園さんにお話を伺いました。
「この産毛は、柔らかい新芽の葉の裏に付いていますので、新芽が柔らかいうちに摘み取って作った新茶を入れるとよく浮いてきます。新芽が柔らかいうちに摘み取る新茶は品質が良いとされています。こうした新茶も摘み取った後、保管をしながら二次的に加工を繰り返すうちに毛茸が取れてしまうことがありますので、新茶から期間が経つにつれて毛茸が湯茶に浮くのが見られなくなっていくようです。また新芽が硬くなると毛茸がみられなくなりますが、新芽が硬くなってから摘んだお茶は廉価品に使われることが多いので、やはり毛茸が浮いてくるお茶は品質の良いものが多いといえます。毛茸が湯茶に浮くのを見て、ああ〜新茶だなぁ〜と旬を感じていただければと思います」(川村園さん)
「ホコリが浮いている」という問い合わせがよくあるかどうか聞いたところ、これは意外と少なく、普段あまり新茶を飲まないお客からたまに問い合わせがある程度だそうです。面白かったクレームとしては、「虫が泳いでいる」と言われたのが一番印象に残っているとのお話でした。こちらはツイートでも紹介されています。
画像提供:お茶の川村園さん
(植木鉢)
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