もっと早く気付けていれば進行を遅らせることはできたかもしれない――と投稿された、実体験を描いた注意喚起の漫画「愛猫が失明した話」がTwitterで話題になっています。
飼い主のかろ(@aqbl_000)さんが愛猫の異常に気付いたのは、椅子や人の足にぶつかって驚いたり、餌をぶら下げても目で追わなかったり、明るい場所でも瞳孔の大きさが変わらない愛猫の姿を見たことから。しかしそのときにはすでに手遅れで、失明の原因である網膜の異常を引き起こしたのは、腎機能の悪化による高血圧ということでした。
「なんでもっと早く気付かなかったのか」と病院で言葉を失うかろさん。覚えている限りを振り返ると1〜2週間前は見えていたはずで、高いところに登らなくなったり、人の食事に寄ってこなくなったりしたのは、もうすぐ16歳という加齢に伴った変化だと考えていました。また、病院の先生いわく「猫は生活環境を覚えているため目が見えなくなっても生活に問題はない」ということで、長い付き合いの愛猫でもその始まりの異常にはよく観察しないと気付けないそうです。
ある日愛猫に「名前を呼んでも視線が合わない」「壁伝いにゆっくり歩いている」「高い所から降りるのを怖がる」「急に触ると驚く」などの変化が見られたら、もしかすると同じような症状の前兆かもしれません。かろさんは、「ペットは自分で不調を伝えられないため、飼い主がよく見てあげる必要があります」として、「アレ?」と思ったらかかりつけの動物病院で診てもらうよう呼びかけています。
また今回知った“かかりつけ医”の重要さと、さらに「腎機能は症状が出始めた時点でもうかなり悪い状態らしい」ということで、腎機能を悪くしやすい高齢の猫(7歳ぐらいから)を飼ってる人は、症状がなくても一度病院で診てもらってほしいともツイートしています。
コメントでは、まったく同じ状況を経験したことのある人から「気づいた時には手遅れ」「もっと早く気づけば」と悔やむ声が寄せられ、「たくさんの人に知ってほしい」と拡散され話題に。また、あらためて定期検診を受けることの大切さを知ったという声や、腎機能の悪化が元で失明するという情報と呼びかけに感謝の言葉を送る人も見られています。
他にも、失明した後の対応として家具の場所を極力動かさないようにするといったアドバイスや、目が見えなくとも普通にご飯を食べて生活できていることを伝える声も上がり、あまり悲観しすぎないよう呼びかける声もあります。
ちなみに猫がかかりやすい腎臓の病気「慢性腎臓病」は高齢の猫に多いことが知られていて、10歳以上での有病率は30〜40%とされています。2017年に東レが猫の慢性腎臓病治療薬「ラプロス」を開発して話題になりましたが(関連記事)、どちらにせよ早期に発見して治療できるよう、よく様子をチェックしたり、かかりつけの動物病院をつくって定期検診することが一番かもしれません。
画像提供:かろ(@aqbl_000)さん
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