羽ばたきそうな紙の小鳥　緻密に作り上げられたペーパークラフトがすごい

　丸いフォルムでカラフルなペーパークラフト。かわいいだけでなく、よく見ると小さなパーツを1枚1枚貼り合わせてできていて、そのクオリティの高さに圧倒されます。

紙に細かく切れ込みを入れて羽毛を表現した「Blue Tit」

　イギリス在住のデザイナー兼イラストレーターのLisa Lloydさんが制作するペーパークラフトは、カッターで小さく切った紙パーツを、何層にも貼り合わせてカメレオンや小鳥に形作るものです。デフォルメされた動物や植物に貼る紙の色はとても鮮やか。手作業で切ったり貼ったりするのはとても大変そう……。

「バンブルビー」　羽の模様も特徴的

カメレオンはカラフルで三角形のパーツが鱗そのもの。大きな目もインパクトあります

カメレオンの三角形のパーツは大きくても1辺1センチ程度。これを貼り合わせているのかと思うと気が遠くなります

　Lloydさんの作品はとても生き生きとしていて、小鳥の羽ばたく音が聞こえてくるようであったり、皿の上のエビでさえも躍動感があります。ポップな色使いとキュートなデザインで、見ているだけで元気がもらえるようなものばかりです。

実際の紙で花を作ってPhotoshopで合成した花束は、グラフィックデザインも手がけるLloydさんならではのきれいな作品

ペーパークラフトとグラフィックを合わせた作品。ポップな色使いがかわいい

魚の代わりにパイナップルやメロンなどのフルーツをココナッツで巻いたフルーツ寿司。とってもジューシー！

　Lloydさんはアニメやグラフィックデザインに携わる仕事で得た技術に加え、ファッションやインテリアなど、あらゆるデザインからインスピレーションを受けて、ペーパークラフトを制作しているとのこと。広告デザイナーとして18年のキャリアを持ちながらも、新しい手法を取り入れた表現を目指しているそうです。

ちょっとダークファンタジーな作品「Midnight moth walk」。ハリネズミがペットの蛾と散歩しています

日本人には馴染み深いこんな作品も。アサヒビールのイギリス本社ロビーに置いてあるそうです

　Lloydさんのその他の作品はWebサイトとInstagramで見られます。ポップでユニークなペーパークラフトを堪能できますよ！

画像提供：Lisa Lloydさん