私のママは魔法少女――Twitterで公開されたベテラン魔法少女のコメディ漫画が人気を集めています。
作者は、漫画家のしまざき(@shimazakikazumi)さん。ツイ4で『乙女男子に恋する乙女』を連載中で、『放課後コラージュノート』『オークは望まない』『怪獣の飼育委員』などの作品も手掛けています。
物語の舞台はごく平凡な中学2年生の桃花ちゃんの家。彼女の家に「セリージェ・ベル!」と名前を呼びながら妖精のような謎の生物がやってくる場面から始まります。妖精は桃花ちゃん……ではなく、お母さんの方に「駅前にヤミーゴスが出現したデポ」と話しかけます。お母さんは「まあまあ…お夕飯時にいやあねえ」と困り顔。
するとキラリーンとお母さんが変身。ちょっと出掛けてくるからと、桃花ちゃんに留守番をお願いします。そう、桃花ちゃんのお母さんこそが「魔法少女セリージェ・ベル」だったのです。晩ご飯を心配する桃花ちゃんに「タイマーかけてあるから鳴ったら火を止めてくれる? 鳴る前に戻るとは思うけど♪」と言い残して出撃。
お母さんは闇の妖精ヤミーゴスと戦い続けて30年。この界隈で知らない者はいないというベテラン魔法少女。いい加減引退したいそうなのですが、魔法少女界は属人化と高齢化が深刻なのだそうです。若年層の魔法少女離れもあり(桃花ちゃんは「はずかしすぎ」という理由で魔法少女になってくれません)、お母さんは魔法少女を続けざるを得ない状況に……。
お母さんとヤミーゴスとの戦いが始りますが、「お夕飯の支度邪魔したらやーよ、雑魚ちゃん」と瞬殺。さすがベテラン魔法少女! しかし妖精に「ところでそのステッキはなにデポ?」と聞かれたお母さんが手にしていたのは、さっきお夕飯の準備で使っていたおたま。ステッキはおうちに忘れてしまったようです……最近は物忘れも深刻な魔法少女なのでした。
魔法少女界の高齢化、若者の魔法少女離れ……現代の人間界にも言われているような問題が魔法少女界にも押し寄せているとは。漫画を読んだ読者からは「流石ベテラン魔法少女。杖とかなくても一撃かよw」「ママ最強」とリプが届いていました。
また、妖精のCVに「大塚明夫」さんと書かれていたことに「CV大塚明夫で死んだ」「そこで大塚明夫を起用するかw」と、しまざきさんが妖精の声を渋い声の大塚さんで設定したことに反応するリプもあふれていました。
きっと、魔法少女は修行すればなれるものではないと思うので、世襲制は難しいかもしれませんが、なんとか後継者を探したい……それにしても、魔法のステッキに頼らず、おたまでも倒せる「魔法少女セリージェ・ベル」強し。どこかに後継者はいませんか?
画像提供:しまざき@『乙恋?』6/9発売(@shimazakikazumi)さん
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