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ウソみたいな名前の部位「解剖学的嗅ぎたばこ入れ」って、身体のどこにあるか知ってる?

さっぱり分からん。

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 身近だけど、意外と知られていない身体の部位名称。「膝窩(しっか/膝の裏側)」のように、“場所は知っているけど、名前は分からない”ようなものから、「剣状突起」のように全くピンと来ないものまであります。

 その中でも、やや斜め上の方向に難しいのが「解剖学的嗅ぎたばこ入れ」という場所。一体、どこのことなんです?

身体の珍名称「解剖学的嗅ぎたばこ入れ」

 「解剖学的嗅ぎたばこ入れ」があるのは、親指の付け根。2つの腱に挟まれており、親指を反らせたときにできるくぼみのことをいいます。英語では「Anatomical snuffbox」。Anatomicalは「解剖学上の〜」、「snuffbox」は「嗅ぎたばこ入れ」を意味し、そのまま訳した表現が使われているようです。




不思議な名称ですが、医療の世界でもちゃんと使われているもよう(日本骨折治療学会より)

 嗅ぎたばことは、火を使わずに、粉末を鼻の粘膜などから摂取する粉末状のたばこ。解剖学的嗅ぎたばこ入れという名称は、ここが吸う分の粉末を置く場所として使われることに由来するとか。まさに絶妙なくぼみで便利だった……と同時に、他に特に使い道がなかったのかもしれません。

 ちなみに、実際に嗅ぎたばこの使い方を解説するWebサイトでは、あまりこの名称は使われていないもよう。おそらく、これから嗅ぎたばこについて知ろうとしている人(つまり、よく知らない人)に「解剖学的嗅ぎたばこ入れに、嗅ぎたばこを置いてください」と説明しても、意味がさっぱり分からないためだと思われます。


嗅ぎたばこの吸い方を紹介しているWebサイト。遠回しな表現で、解剖学的嗅ぎたばこ入れのことを説明しています

主要参考文献


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