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現在は「1年=12カ月」というのが当たり前。ですが、かつては、1カ月増えて「1年=13カ月」になることがありました。しかも、ある年は3月と4月の間に追加、またある年は7月と8月の間に追加……といった具合。今回はそんな暦の雑学をご紹介します。
解説
現在、日本で使われている暦は「グレゴリオ暦」。地球が太陽の周りを回る周期をベースに作られる「太陽暦」の一種です。「1年=365日」と定められていますが、これだとちょっとズレが生じるため、約4年に1回、2月29日を「閏(うるう)日」として設けることで調整しています。
しかし、明治5年(1873)までは「太陰太陽暦」という別の考え方に基づく暦が使われており、こちらでは月の満ち欠けが一巡すると1カ月、それを12回繰り返すと1年とされます。
月の満ち欠けにかかる期間は約29.5日で、太陰太陽暦の1年は約354日。グレゴリオ暦の365日よりもズレが大きいため、約3年に1回、「閏(うるう)月」を入れて「1年=13カ月」にすることで調整を行っていました。
追加するタイミングは3月の後だったり、7月の後だったり、12月の後だったりとマチマチ。今のカレンダーと比べると、かなりややこしかったようです。
太陽太陰暦を使っていた時代は、「閏1月」「閏3月」のような形で1カ月多くなることがありました。なお、「小の月」は29日、「大の月」は30日ある月のこと。このような月ごとの日数の違いも、毎年変わっていたそうです(国会国立図書館より)
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