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ドライアイスを水に入れると、モクモク出てくる白い煙。実はあれ、ドライアイスが溶けた二酸化炭素“ではない”ということをご存じですか? 今回は、科学の雑学をご紹介します。
「ドライアイスの白い煙は二酸化炭素じゃない」って知ってた?
ドライアイスとは、二酸化炭素を固体にした非常に低温な物質。水に入れると、昇華して気体に変化し、白い煙が発生します。誰もが一度は目にしたことのある現象ですが、不思議なのは「大気中に含まれている二酸化炭素は目に見えない」という点です。
ドライアイスの煙が白く見えるのは、一般的に「気化した二酸化炭素によって空気中の水蒸気が冷やされ、水のつぶになるから」「霧のようなもの」などと解説されています。
つまり、二酸化炭素自体ではなく、その周囲にある物質が原因というわけですね。このことが分かる手軽な実験方法もよく知られており、例えば、食用油などにドライアイスを入れると溶けてブクブクと泡が出ますが、白い煙は発生しません。
ちなみに、ご家庭でマネするのはまず不可能だと思われますが、YouTube上にはドライアイスに溶けた銅をかけた実験動画も。この場合も、白い煙は現れないようです。
大人でもそうそうチャレンジできない実験方法
なお、東大寺学園中・高等学校の松川利行氏は、「空気中の水蒸気が冷やされる」という説を否定する論文を発表しており、メカニズムについては分かっていない点も多いもよう。同氏は「ドライアイスを入れた水が凝固してできた固体粉末ではないか」と考察しています。
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