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「世界最大の生物」として有名なのは、シロナガスクジラ。体長30メートル超の個体が確認されており、これまでに確認されている地球上の生物の中で最も大きいといわれています。
ですが、米国では数十年前に、これとは比べものにならないほど巨大なキノコが発見されています。今回は知られざる巨大生物の世界をご紹介。
シロナガスクジラよりはるかにデカい「超巨大生物」がいるって本当?
1992年、「Nature」誌で「世界最大、最高齢の生物」に関する論文が掲載。その生物とは、米国ミシガン州に生息する「ワタゲナラタケ」というキノコで、大きさは15ヘクタール(東京ドーム約3個分)以上、年齢は1500歳以上とされました。
ただし、これは「超巨大キノコが地表からにょっきり生えていて、それが20世紀末になってようやく発見された」という話ではありません。キノコは地上に見える子実体のほかに、地下などには菌糸体(菌糸の集合体)が広がっており、その菌糸体の広がりなどを扱った研究なのです。
何をもってして世界最大の生物とするかは、意外と難しい問題。例えば、動物と同じく“生物”である「植物」も含めて考えると、京都府には50〜60メートルの高さを誇る「花脊(はなせ)の三本杉」があり、「体長30メートル超のシロナガスクジラよりも大きい」といえるかもしれません。
ちなみに、世界最大のキノコに関してはその後、約965ヘクタールとさらに大きいオニナラタケが、米国オレゴン州で発見されているとか。世界最大生物を決定するうえで重要なのは、「生物」「大きさ」の定義なのかもしれません。
単に“体長”を比べるなら、シロナガスクジラよりも杉の方が大きいといえるかも。日本一高い樹木を含む花脊の三本杉はトレッキングツアーも開催されており、わりと気軽に見に行けそうです(京都市が運営するWebサイトより)
主要参考文献
- 1,500-Acre Fungus Reported in Washington(The New York Times)
- The fungus Armillaria bulbosa is among the largest and oldest living organisms(Nature)
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