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ルネサンス期に“現代人には理解できない股間もっこりブーム”がやってきた理由

デカい(確信)

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 ファッションの流行とは不思議なもので、後の世の人には全く理解できない格好が人気を集めることも珍しくありません。今回は、かつてヨーロッパで流行った、股間をわざともっこりさせる「コッドピース」の雑学をご紹介。


1565年に描かれたAntonio Navageroの肖像画(Wikipediaより)


大きいことは良いことだと言わんばかりのデザイン(Wikipediaより)

ルネサンス期に“現代人には理解できない股間もっこりブーム”がやってきた理由

 「コッドピース(Codpiece)」は、ルネサンス期のヨーロッパで流行した、男性が股間に装着するアイテム。男性のか弱いところを保護するなどの実用的な役割があった一方、“誇張して見せる”装飾的な用途でも使われていたといいます。

 当時の絵画などを見ると、コッドピースが股間から斜め上の方向に突き出るように描かれている作品もあり、何というかすごく……大きいです……。また、ここにハンカチやお金を詰めて、ちょっとした小物入れとして使う場合もあったとか。もしも現代人が着用したら、大変な変態として扱われてしまいそうです。


コッドピース付きの甲冑(メトロポリタン美術館より)


1610年に描かれた「The Archer and the Milkmaid」。クロスボウでこちらに狙いを定める男性は、コッドピースでもっこり(メトロポリタン美術館より)

 ところで、どうしてこんなぶっ飛んだファッションが誕生したのか。この理由については「ズボンがなかったから」といわれています。14世紀、ヨーロッパでは男性の上着が短くなる傾向が見られたものの、当時は片足ずつに分かれたタイツを着用しており、足と足の間にある大事な部分がまろび出てしまう可能性があったとか。そこで股間を隠す覆いが使われるようになったのが、コッドピースの始まりだといいます。

主要参考文献


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