アニメ「二度目の人生を異世界で」、主要の声優が一斉に降板 原作者がヘイトスピーチについて謝罪の直後
原作者が過去にTwitterでヘイトスピーチを行っていたことが問題視され、謝罪したばかりでした。
10月から放送されるテレビアニメ「二度目の人生を異世界で」の声優4人が、6月6日10時に一斉に公式サイトやTwitterで降板を発表しました。同作については原作者のまいん氏が過去にTwitterでヘイトスピーチを行っていたことについて5日に謝罪したばかりでしたが、声優の降板理由は今のところ明らかにされていません。
アニメの原作は、ホビージャパン・HJノベルスから刊行中のライトノベル『二度目の人生を異世界で』(既刊18巻)。小説投稿サイト「小説家になろう」で閲覧数は累計1億8900万PVを超え、発行部数はコミカライズ作品も合わせて累計100万部を突破している人気作品です。94歳で大往生したはずの主人公が目覚めると異世界に転生しており、前世の能力を開花させながら、創造主からの依頼に応えて冒険する物語。5月22日にテレビアニメ化が発表されました。
声優の降板を発表したのは、主人公・功刀蓮弥役の増田俊樹さん、ローナ=シュヴァリエ役の中島愛さん、シオン=ファム=ファタール役の安野希世乃さん、創造主役の山下七海さん。いずれも「●●役として発表されましたアニメ『二度目の人生を異世界で』につきまして、この度降板させて頂く事が決定いたしました事をご報告させていただきます」と報告するのみで、降板理由については説明していません。
同作についてはテレビアニメ化が発表されたあと、原作者のまいん氏が2013年ごろにTwitterで中国・韓国に対してヘイトスピーチを行っていたことが取り沙汰され、「この作品がアニメ化されていいのか」と非難を浴びていました。
これを受けまいん氏は6月5日に「私の過去のいくつかのツイートにつきまして、多くの方に非常に不快な思いをさせてしまう、不適切な表現がありましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。過去のツイートを全て削除し、“悔悟の念”を込めてしばらく謝罪文を周知した後にアカウントも廃止すると発表しました。また小説における一部表現についてもWeb版では問題があると思しき箇所の公開を停止し、書籍版に関しても該当書籍の修正を行えないか出版社と相談すると報告していました。
(黒木貴啓)
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