長野県の白樺リゾート「池の平ホテル」が「不適切な表現があったとのご意見を頂戴」したとして、テレビCMの表現を変更することが分かりました。同CMには「女の子はHUGっと!プリキュア」「男の子は仮面ライダービルド」という表現があり、SNSを中心にさまざまな意見が寄せられていました。
白樺リゾート「池の平ホテル」には、テレビアニメ「HUGっと!プリキュア」と「仮面ライダービルド」(テレビ朝日系列)をイメージしたキャラクタールームがあり、物議を醸したのはその部屋を宣伝したCMです。
CMが放映された日は「HUGっと!プリキュア」内で、若宮アンリという男の子のキャラクターを主軸としたジェンダーフリーに関するエピソードが展開されており、「男の子だってお姫さまになれる!」という名セリフが飛び出すなど大きな話題となりました。
一方で、番組後流れた池の平ホテルのCMについては「ナチュラルに性別でプリキュアとライダー分けてて、お前プリキュア見てた?って問い詰めたくなった」「全く逆効果なCMぶちこんでくる、池の平ホテル」「池の平ホテルさん多分ハグプリ見てないから『女の子はプリキュアのお部屋男の子は仮面ライダーのお部屋』とか言っちゃう」と、批判的な意見もあがっていました。
その後、池の平ホテルは6月12日付で「この度、弊社キャラクタールームのテレビCMにつきまして不適切な表現があったとのご意見を頂戴しました。お客様にはご不快な思いをおかけしていましたこと、大変申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます」と謝罪。「該当のテレビCMは動画サイト等から削除いたしました。今回、皆様からいただきましたご意見を真摯に受け止め、今後のCM制作に生かして参ります」と報告しました。
しかし、この対応についてSNSでは、「あのCMそんなに悪い事かな」「池の平ホテルさんが謝罪されたの何かかわいそうだな……」「直後のあのCMにクレームつけるような奴はまさかおらんわなあwと思っていたら……いたのかよ!」「泊まりたい方泊まりゃ良い」と、世知がらい世の中になったという意見もあがっています。
池の平ホテルがこうした対応を取った背景にはどのような経緯があったのか。ねとらぼ編集部が問い合わせました。
池の平ホテル、今後の対応は
――今回の対応を決めた理由を教えてください。
池の平ホテル:当ホテルでは数年前から「女の子は、男の子は」という表現を用いたCMを放送しておりましたが、今回の「HUGっと!プリキュア」内で、男の子であってもお姫様になれるというお話が放送されていたこともあり、性別を特定する表現は控えるべきと考えたためです。
――直接的なクレームが寄せられたからなのでは、と心配する声もありました。
池の平ホテル:直接のクレームは頂戴しておりませんが、SNS等でさまざまなご意見をいただいていたことは承知しています。そうした内容を社内で検討した結果、特定の表現は控える方針となりました。
――今後の対応について教えてください。
池の平ホテル:番組の内容に沿うようCMのナレーションを一部変更する予定です。
(Kikka)
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