「失礼にも程がある」「こんなことで叩くなんて」 ワンピース作者コメントで編集部が謝罪、一連の批判で賛否
“大皿に1つだけ残ったからあげ”に「横井軍曹」と名付けたとするエピソードを記載。
集英社の週刊少年ジャンプ編集部は6月14日、『ONE PIECE』89巻(6月4日発売)に「配慮を欠いた表現があった」として謝罪文を発表しました。同巻では、冒頭に在留日本兵として知られる故・横井庄一さんに関する表現が記載されており、一部で「不謹慎だ」などの批判が殺到していました。しかし、この一連の批判を疑問視する声も少なくないようです。
作者の尾田栄一郎さんが同巻の冒頭にある作者コメントで“大皿に1つだけ残ったからあげ”に「横井軍曹」と名付けたとするエピソードを記載。「『横井軍曹残ってるよ! 誰か戦争を終わらせて!』的な」とからあげを食べるよう促していたことや、横井さんの「恥ずかしながら帰ってまいりました」のセリフを連想させる「恥ずかしながら!! 89巻、始まります!!」とのコメントが書かれていました。
これに対し、ネットでは「いじっちゃいけない人をいじってる」「失礼にも程がある」などの批判が集中。一時はAmazonレビューで星1つの評価が多数を占めるなど、炎上状態となっていました。
今回の謝罪はこうした流れを受けてのものですが、横井さんは何度と無くメディアで取り上げられていた他、過去には「らき☆すた」などの人気アニメで「よっこいしょういち」というセリフが使用されていたこともあるため、SNS上では“今回の作者コメントは許容されるべき”とする意見も。「『よっこいしょういち』とか普通にテレビで言ってた」「嫌な世の中になった」「こんな事でも叩くってほんとキモい」など、今回の炎上を疑問視する声も多数あがっています。
謝罪文では「編集部、作者共々反省しております。今後は、より一層表現に留意して参ります」とされていますが、現在では作者に対する批判よりも、“今回の作者コメントは許容範囲”とする意見が多数となっています。
関連記事
- iPhone7の刻印「総務省指定」に賛否両論の声 表記を外すことはできなかったのか総務省に聞いた
かっこいい? ダサい? - 「公共の場で堂々と授乳する女性」描いたフィットネスジムの広告に賛否
レストランなど公共の場での授乳をめぐっては、たびたび議論になっています。 - 「女の子はプリキュア 男の子は仮面ライダー」の表現が物議 白樺リゾート池の平ホテルのCM取り下げに賛否両論
世知がらい世の中だという意見も……。 - ミス・アメリカが水着審査を廃止へ ネットでは「すばらしくポジティブな変化」「伝統を壊している」と賛否
「もともとは奨学金を得るための大会」と話す2018年ミス・アメリカ。 - Valve、Steamにおける“すべてのゲーム”を容認していく方針を明言 「荒らしと違法行為」以外はポルノや暴力コンテンツも制限せず
全て(一部例外)を容認という姿勢。 - 「正解するカド」映画的構成の総集編「KADO:Beyond Information」がYouTubeで2週間限定配信 全話を2時間に集約、ラストも再構成
- 物議を醸したRADWIMPSの新曲「HINOMARU」について野田洋次郎がコメント 「軍歌という意図はない」
「HINOMARU」は愛国心をテーマにした一曲。 - “鳥に刺激を与え意図的に飛び立たせている”とTwitterで炎上 総合写真展の受賞作品、サイトの掲載取り下げ
「動物愛護の観点からも撮影マナーの観点からも褒められたものではない」 - モバクソ畑でつかまえて:わずか29時間で配信停止に 「画太郎ババァタワーバトル」は何がダメだったのか
他の“そっくりゲーム”とは何が違っていた? - 「現実の方がむごい」 “ヤバいマンガ枠”扱いされる“知るかバカうどん×クジラックス”の白熱対談
おお神よ! なぜこの二人を引き合わせてしまったのか! - かーずSPのインターネット回顧録:有志の攻略Wikiにリンクするのもダメ!? ネットの「嫌儲」はどうやって生まれ、なぜ広がっていったのか
かーずSPのインターネット回顧録、今回は「嫌儲」についてゆるゆると振り返ります。 - 「ワロスwwwBOT」騒動の再来か 企業運営とみられる大量のパクツイアカウントが発見され物議
“運営元”と疑われている会社にも取材しました。 - 「実家が全焼しちゃったので撮ってきました!」 実家の焼け跡の資料写真、漫画家が販売 「たくましい」と絶賛
販売した漫画家・津吹賢さんに詳細を取材しました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.