「たぶんあらゆる問題の謝罪に対応できるはず」と公開された、全謝罪対応型の汎用謝罪動画がTwitterで「声出して笑った」「使える」と話題になっています。いろんな方向に謝罪しすぎてもうよくわからないことになってる……。
ニュースなどでたびたび放送される“緊急謝罪会見”のパロディー動画で、記者からの強烈なカメラのフラッシュなど雰囲気はバッチリです。
頭を下げて謝る男性らの代表は、
この度は 世間をお騒がせする可能性のある行いをしてしまったのではないかという事実 もしくは雰囲気により 多くの方々に不快もしくは快的な感情を抱かせてしまい 私自身の至らぬところ 至りすぎるところによりまして たくさんの方々にご迷惑をかけ 迷惑をかけられたことをお詫びいたします 申し訳ございませんでした
と真剣な表情で頭を下げます。この動画だけ見ると一体なんのことで謝罪しているのか謎は深まるばかりですが、とにかく自分たちが使う分には汎用性が高いのは間違いなさそうです。いろいろあるけど、「迷惑をかけられたこと」までお詫びするのは斬新だ……。
さらにお決まりの“今後の対応”についても、「抜本的な改革的なもの」というフワッとしたものを「進めなければならない時期的なところに来ている的なのかもしれない」と、なんとなくそうなのかもしれない的な気持ちなのが伝わってきます。最後に具体的な内容に関して、「第三者もしくは第四者、または第五者による検証委員会のようなものを設けまして――」と、すさまじく広い目線での調査を行う予定を話し、「そちらの結果が明らかになるまでは私どもの口から申し上げることはできません」と言いながらむせび泣く姿が写っています。
まったくなんでこんなものを作ってしまったのか。この動画によって世間が「秀逸」「爆笑してしまった」と騒いでいることに関して、再び全く同じ謝罪が行われる日も近そうです。「この度は――(以下略)」。
同動画を投稿したのは、あの「滋賀県/石田三成CM」を手がけ、ためになるけどいろいろおかしいドラマ「ダイキギョー・伝え方が9割」(関連記事)で監督を務めた藤井亮(@ryofujii2000)さんということで、納得するしかありません。藤井さんによると、拡散されたにもかかわらず「クソリプが来ない…!」ということで、全方向への謝罪が功を奏したようです。
ちなみに藤井さんの「以前制作したけれど使い道が見つからなかった」というツイートに対して、糸井重里さんから「『どうしてつくったんですかーっ!』『使いみちが見つからないようなものを、どうしてつくったんだって訊いてるんだよ、こっちは!』(※中略)『腹が減ったよぉぉ!』」という、記者からのようなご飯時のようなリプライが寄せられています。
コメントでは他にも「これ自体が面白いし、風刺的な面白さもある」と称賛する声や、SNSでの何かあった際に使われるものとして「この動画流行りそう」といった声もあがっています。
画像提供:藤井亮(@ryofujii2000)さん
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