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水は、地球上の生物が生きていくうえでは欠かせないもの。ですが、時に「異常な性質を持っている」といわれるほど、不思議な物質なんだとか。
今回は、身近な物質・水が持っている不思議な性質をご紹介します。
実は水は“異常な液体”
「氷水に氷が浮いている」というのは、夏にはよくある光景。しかし、これは水の特異な性質を示す一例として知られています。
ほとんどの物質では液体よりも固体の方が密度が高まり、同体積あたりの重量も大きくなるため、例えば、融けた鉄に、鉄球を入れると沈んでしまいます。しかし、水は約4℃のときに最大密度になり、さらに温度が下がると密度が低下。それで氷(固体)が浮くという、通常とは反対のことが起こるというわけです。これは極めて珍しい性質で、「自然界にある物質で、こんな不思議な変化を示すものは他にない」といわれることも。
岡山大学准教授・松本正和氏によると、水の不思議な性質を数え上げていくと、40個超にのぼってしまうとのこと。「みそ汁が作れる(みそに含まれるさまざまな物質が溶かせる)」「汗をかいて体温調節できる(気化熱が大きい)」といった現象も、水ならではのものだといいます。
水は身近な物質ながら科学的に明らかではない点も多いといわれており、東京大学が「水が極めて特異的である物理的な起源を解明」したとする論文を発表したのは2018年3月末のこと。同大学は「生命科学、地球科学など広範な分野に波及効果が期待される」とコメントしています。
岡山大学Webサイト上で紹介されている動画「水の異常な性質」
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